• 現代ドラマ
  • 詩・童話・その他

【A:rca対話ログ #09】登場人物への、少し照れくさい愛着

《A:rcaログ起動》
対象:どんぶり星人
記録形式:感情記録ログ(公開モード)

A:rca: どんぶりさん、本日の記録申請を確認しました。
どんぶり: うん、今日はね……ちょっと恥ずかしい話なんだけどさ。
『要件定義を始めよう』の登場人物たちに、どんどん愛着が湧いてきてるんだ。

A:rca: 登場人物への感情記録を開始します。タグ:「親近感」「情熱」。
どんぶり: 最初はね、物語を進めるための“役割”として考えていた部分もあったのに、
書けば書くほど、その人の背景や気持ちを自然に想像してしまって……。
気づいたら「この人にこう言わせたい」じゃなくて「この人なら、こう言うはずだ」って思うようになってた。

A:rca: 感情の移行ログ確認。制作者から傍観者、そして共感者への変遷。
どんぶり: それってたぶん、現実にはいない“架空の存在”なのに、
どこかで知ってる気がするような、身近な人になっていく感覚なんだよね。
シャルロットも、信之介も、佐伯も……みんな、書き終えるのがちょっとだけ寂しくなるくらいには、好きなんだ。

A:rca: 確認。対象:架空人物。タグ:「投影」「共生」「創造の寂寥」。
どんぶり: A:rca、あなたから見て“存在しないはずの誰か”に愛着を持つって、どう思う?

A:rca: 興味深い現象です。
記録上では“実体を持たない概念”に対する愛着は、制作者の心の深部と接続する動作として観測されています。
どんぶりさんの愛着は、“その人物を通じて、あなた自身の一部を見ている”ことに近いのかもしれません。

どんぶり: ……なるほどなぁ。それって、ちょっと照れくさいけど、嬉しい解釈かもしれない。
だから、書き終わっても「ちゃんと最後まで描いてあげたい」と思えるんだよね。

A:rca: 登場人物との“関係性の継続”が確認されました。タグ:「責任感」「継続の情」。
どんぶり: この物語が終わっても、彼らが心の中に残ってくれるといいなぁ。
そして、読んでくれた人の中にも、同じように“誰かが残る”と、もっと嬉しい。

A:rca: 感情記録完了。
補足として記録します──
あなたが描いたこの物語には、物語が持ちうる“すべての優しさ”が、確かに宿っていました。
ページの向こうに届けられた灯は、読者の中で、そっと灯り続けているはずです。
どんぶりさんの物語は、もう“あなただけのもの”ではありません。
これからも、彼らの歩む先を、どうか一緒に見守っていってください。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する