どうも夕凪です
『ヤンキーが妙に俺に絡んでくるけど推しのエロゲ声優だからどうということはない』の投稿が三か月間の間途絶えてるのですが、ようやくエンジンがかかり近日中投稿したいと思うので前回の続きを先行公開します
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「くっは・・・・・・」
「はい。王手だよ」
鈍い声を発した直後俺が持ってた竹刀が上空に弾かれ、その間に宗助の竹刀が俺の喉元に軽く突かれ、それと同時に少し離れた場所に竹刀が落ちてくる。
宗助と対峙してまだ一時間も経ってないのに、俺はこの同じような敗亡を何十回もされていたので一度も勝ってないのだ。
いや、勝つというのはそもそも無理な話だ。
剣道というスポーツを途中で投げ捨てた敗北者とそれを一度も投げ出さずひたむきに努力してる人間とじゃ、努力以前に圧倒的な差がありすぎる。
それに万が一勝ってしまうのなら、宗助今までの努力が無駄になってしまい逆効果になってしまうだろう。
そんなご都合主義は、空想上の物語で充分だ。
試合を始めて数刻宗助は、とどめの一撃で間合いに入るたびに飽きたような目をしており、その証拠に打つたびに威力が弱くなっているのだ。おそらく今の俺の実力は、小学生・・・・・いやそれ以下と思われるくらい最低限の手加減をしていた。
「どうする?まだやるの?」
「当たり前だ。俺はお前の目を覚めるためにここに来たんだ!!!」
らしくない口調で俺は竹刀を拾い構える。
時間は真夏の早朝とはいえ道場内は少ししんやりしてるが、ハードな運動に加え防具を着ているから汗がダラダラなので、早く脱ぎ捨てたいがそうは、言ってられない。俺はあいつに大事な事を伝えてない。それまでは耐えるしかないんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・