お読みいただいている読者の方ありがとうございます。
現在私が公開している作品の中で、同一世界観を有している作品が3作あります。
長編「百鬼夜荘 妖怪たちの住むところ」
長編「百鬼夜荘(闇) 縊れ憑きの部屋」
どちらも2022年6月1日現在連載中
短編「百鬼夜荘(短)ぬりかべ五番勝負」
短編完結
これらの作品は妖怪が共同生活を営む百鬼夜荘の住人が関係している物語です。
英国からやってきた女ヴァンパイア親子。皿屋敷のお菊さん。カマイタチの兄妹、化け狸、お稲荷様の眷属を引退した狐。天狗の長老。謎の青年シロ。女性のあかなめ。そして、メインヒロインで雪女と人間のハーフ安満蕗氷魅華(あまぶきひみか)
などなど……しかも、彼ら彼女らは一般的なイメージのある妖怪の属性とは少し外れている部分もあります。それがどのようなものかは是非ともお読みいただき確かめてください。
「妖怪たちのすむところ」は、世界観と彼ら彼女ら百鬼夜荘の住人の来歴や性格設定などをご紹介。
更に百鬼夜荘管理人の息子。人間の金鞠天弓(かなまりあゆみ)を主人公に、ひみかとの恋模様を描いていきます。
それに対して「百鬼夜荘(闇) 縊れ憑きの部屋」【くびれつきの部屋】と読みます。
【縊れる】とは首をくくって死ぬという意味です。
その意味とは何かですが。
古代中国の伝承に縊鬼【いき】というものが居たとあります。日本にも同様の伝承で同じ字を書き【いつき】と読む鬼・死霊の存在がいたとされます。
読んで字のごとく、人に取り憑いて縊死させてしまうという恐ろしい存在です。
この話の舞台となる、マンションの一室。そこでは縊死が連続して発生する事故物件。偉大な霊能者を祖母に持つ金鞠天弓はひょんなことからこの部屋のお祓いを頼まれる事になります。さて、彼は無事に縊り憑きの部屋における呪縛を解けるのでしょうか。お話はこれから佳境に入ります。こちらもぜひお見逃しなきよう。
そして、もう一遍の短編。
「百鬼夜荘(短)ぬりかべ五番勝負」
こちらは百鬼夜荘の世界観を使った短編作品。
ぬりかべと言えば妖怪の中でも有名な存在です。
そのぬりかべが百鬼夜荘の住人に通せん坊勝負を挑みます。
対するは、イナせなヴァンパイアハーフや、その同僚で生活能力のない皿屋敷の……。そしておっとり狸娘などなど。
個人的には皿屋敷の彼女にいい見せ場を作れたと思ってます。
それぞれの持ち味を生かしてどのようにぶつかり合うのか、勝負の行方をお楽しみください。
どうぞ今後とも百鬼夜荘をよろしくお願いいたします