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カクコン6(読者選考)が終わりますね

 皆様こんばんは。
 本来ならこの一週間、物語に打ち込んで最終追い込みしているはずだった星 太一です。
 その世界線では星は期末レポートやってないはずなんですがおかしいな……。

 星 太一です。

 さてさて、お久し振りで御座います。もう最後の方は余り浮上できませんでしたが(「き」とか「れ」とか付いてるあの課題のせい())皆様には大変お世話になりました。
 何よりも先ずは応援してくだすった皆様にありっったけの感謝至極を。
 この二ヶ月間は葛藤とか楽しさとか色々な物を吸収出来た期間だったように思います。
 一瞬間でも99位にいたところを見た事もありました。ほっこりしてました。

 皆様は如何でしたか?

 今回自分が書きたかったものは大きくは「信」、そしてどこかで少数派等に寄り添いたかったのかもしれません。

 サテ今回書いた作品。
 朝読賞には出しましたが、正直通るとは思えません。
 良い本、軽い本、明るい本とは矢張り少し少し、否、若しかすればかなり程遠い作品となったと思っています。
 ライトノベルの為のコンテストに日本書紀ぶっ込むような異質ものでもあったかもしれません。
 特に悪役が――笑笑

 でも書かずにはいられませんでした。
 自分の中にいる「物」が突き動かしていたように思います。
 書かなければならなかった……のかもしれません?
 真意は自分にも分かりませんが、そんな気だけはしています。

 カクコン6自体、万人受けする作品を掘り出したいのだとは思いますが、星はどうしても多数派から逸れて少数派の方に向かってしまう癖というか傾向があるように感じます。
 児童文学とか万人向けが書けたのは高校時代が最後でした。それが社会や大学に出てどんどん自分の中身に向かっていって、小学校の孤立していた頃の自分にどんどん向かっていったような気がしています。

 当時からどこか他人の「普通」から逸れていた自分は己の中にある「好き」を内から外に出すのがとても怖かった、そんな思い出が根深くあります。

『もののけ姫』は主人公二人よりタタリ神が好きだったり、江戸川乱歩の『悪魔人形』に理想を感じたり、犯罪のトリック等に強く興味を持ったり。
 怖い場面や怖い思想には強い興奮を覚えていました。
 今では普通だろって事柄も含まれているかもしれませんが子どもというのはそれを表に強く出すのが怖いものです

 だって皆万人向けが好きなんです
 異端者だの少数派だの自分と違う人だのは皆嫌いなんです……そう思い込んでいるものです。
 自分の「好き」は悪だと思っていました
 その本を借りる時は下に隠したり本棚の影に隠れてこっそり読んだりしていました。

 そんな自分が少しずつこの「好き」を受け容れられるようになってきたのは本当に最近です。
 昔はこういうものに対して「怖いよねー」と言いながら少し少し混ぜるだけに留まっていたのですが、大学で谷崎潤一郎の『刺青』だったり江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』だったりに出会って「これを好きと言って良いんだ!」ということにやっと気が付いて、そして初めて目の前の人生が動き始め、思考をする事が出来るようになりました。

 ぐ

 ぐはは!

 感動しました。
 認められた様な気がしたのです。

 必ずしも良い子のための良い本で無くて良いのだ! とぞくぞくぞくぞく震えた様に感じました。

 これがあの頭オカシイ悪役誕生に繋がったように思います。

 この感動はやっぱりそういう少数派にしか分からないのかもしれません。そして、やっぱり万人向けの方が優れているように感じる心も何処かには確かにあります。限度もあります。でも、それに出会わない限り彼らが好きを声高に言う事も無いんだろうなと思うのです。

 今回はそんな経験を踏まえて、自分みたいな誰かに向けたように思います。
 良い本で無くても、読むべき本で無くても、良いはず。そう強く、何処かで思うのです。

 朝読書の時間というのは何の為にあるでしょうか。
 考えない子を作る為では無いでしょう。
 本好きを育てる為でも無いでしょう。
 難しい文学を強制する為でも無いでしょうし、全員を東大に送る為でも無いでしょうし、わんぱくを椅子と机に縛り付けて勉強させる為でも無いはずです。

 提供の場が無ければ永遠に出会うことが無かった何かに出会う為でしょう、正解は色々あるでしょうが。

 なら良い子のための良い本で無くても良いでしょう。
 小難しい哲学じゃなくても、好きを深める場であっても良いはずです。
 だったら攻略本読んだって構わないのです、漫画だって良いでしょう。
 ……自分のように、奥底に眠る何か「生まれつきのヘンタイ性」を肯定されたって、良いはずです。

 お手本のような作品では無かったかもしれません。
 読んで万人向けじゃないじゃないかとがっかりした人も居るかもしれません。
 声が大きいわけでもないし、力が強いわけでもない、ただただ他とは何か違う異端のような存在だったかもしれません。

 でも自分には大切なプロセスだったように思います。

 まだまだあの悪役は生ぬるいです。よってあの作品もまだまだです。
 実を言うと少し怖じ気づいてしまって遠慮気味にしてしまいました。
 もっと悪役して欲しいぐらいです、本心は……。

 でも、自分の殻を破るほんの始め位にはなれたかもしれません。

 それでは。
 中間通るか通らないかは全く以て分かりませんが……いつか、本当に何か挑戦する位のテンションで、気軽さとノリだけで、また何処かのコンテストに出場してみたいと思います。

 それでは、良い夜をお過ごし下さい。

 けふはめでたいのでレポートサボりました。

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