本日、生まれて初めての小説投稿サイトのアカウントを作成しました!
近日、「風鈴が鳴る朝 ― The Ordinary Miracle」を公開したいと思います。
よろしくお願いします!
風鈴がひとつ鳴っただけで、世界は――“ただの夏休み”を装った奇跡になる。
季節は夏の盛り。
蝉時雨(せみしぐれ)と味噌汁の湯気が交差する、どこにでもある田舎町。
大学生の深山 岳(みやま がく)は、不思議なくらい “生” をリアルに感じる一日を迎える。
一方、神楽舞(かぐらまい)に情熱を注ぐ舞姫・鳴瀬 沙羅(なるせ さら)は、その同じ一日を――まったく別の切実さで抱きしめていた。
物語は「平凡な夏休みの1日半」を、
第一部=岳の視点、第二部=沙羅の視点で“再上映”する二重構造。
何気ない朝ごはん、坂道の寄り道、町の小さな祭り、そして夜明け前の神社。
同じ出来事が視点を変えるだけで、輝きも温度もまるで違って見えていく。
その先で鳴るのは、ただの風鈴か。
それとも――人生を揺らす呼び鈴か。
「平凡こそが最上の奇跡」というテーマを、
五感を刺すディテールと二人の心情反射で編み上げた青春幻想譚。
読後、あなたの“いつもの朝”が、少しだけ透明度を増していますように。