https://kakuyomu.jp/works/16818792439231051337
あらすじ
幼い頃から絵を描くことが大好きだった 天野美羽と稲葉白兎。 同じ景色を見て、同じ色にときめいて、同じ夢を語り合ってきた幼馴染の二人は、同じ美術系高校への進学を目指していた。 文化祭に展示する一枚の絵 それは、二人にとって未来そのものだった。 けれど、ある日突然の事故。 美羽は入院を余儀なくされ、当たり前だった日常は、静かに形を変えていく。 病室の白い天井。 差し込む夏の光。 キャンバスに触れられない焦りと、隣にいるはずの人の温もり。 それでも、白兎は変わらずそこにいる。 変わらない笑顔で、美羽の夢を支え続ける。 切なくて、淡くて、どこか儚い。 胸の奥にそっと灯りを残す物語。 ひと夏の恋と青春を描いたこの物語が、まるで水彩絵の具を水に溶かしたように、やわらかく読者の皆様の心に広がりますように。 静かな情景描写の中にある感情の揺らぎが、とても繊細で、読み終えたあとにしばらく余韻が残るそんな透明感をイメージして執筆してみました。 私は、二人が同じ夢を見ている時間の尊さ 「当たり前」は、決して当たり前じゃない。 夏の終わりの風のように、そっとあなたの心を撫でる一冊です。