天使と悪魔の諸事情/芳乃 類 様作
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887749031 ファンタジーでありヒューマンドラマであり、恋愛を含む物語です。
群像劇であり、主に主人公の視点で語られていくスタイルではあるが、必要な部分で視点が変わったりするので深みも感じる物語。
自分はこの物語の主人公が凄く好きで、彼がどんな結末を迎えるのかハラハラドキドキしながら読んでいました。
そして、この物語を読んで自分の中の開けてはいけない扉を開けてしまった気がします。
慈愛に満ちているからこそ、追い詰められ絶望し『消えたい』(意味合い的に)と願う瞬間、凄く胸が締め付けられると同時に『その儚さと脆さ』に美を感じてしまった。
映像的な意味合いだけれども、崇光なものほど墜ちていく、闇に飲まれるその姿には魅了されるものがある。
元々主人公にはカリスマ性があるとは思っていた。どうしようもなく、惹かれる性質があるので。
しかしながら、この瞬間に自分の中に眠る開けてはいけない扉を開けた感覚がある。
かなりマニアックな部分に、時が止まったと感じるほどに釘付けになったのだから。そんなわけで、とてつもなく好きな作品です。
人の持つ感情や苦悩に惹かれる方にはぜひ、お奨めしたい作品です。
あらすじは作品ページの方をご覧くださいませ。