「……本当に、私でいいの?」
それが陽菜の精一杯の言葉だった。その健気すぎる問いかけを耳にした瞬間。
流さないと決めていたはず、そのはずが、堪えきれなくなった涙はボロボロと私の目からこぼれ落ちてしまった。
あの子が愛おしくて、自分のしでかしたことが悔しくて、感情のすべてが決壊していく。
だけど私は、涙でぐしゃぐしゃに滲む視界のまま、陽菜の手を痛いほど強く握りしめ、魂をぶつけるようにして強く伝えた。
「ううん、陽菜がいいの…」
陽菜の体をぐっと寄せ、割れ物のように優しくけれど離さないよう力強く包み込んだ。
一章のご愛読ありがとうございました!
二章以降の連載は6月2日を予定しているのでお楽しみ!