過日、韓国で痛ましい事故が発生し、尊い命が失われてしまいました。 事故に遭われた方々の1日も早いご回復と、犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
さて、報道や動画で、この事故直後の心臓マッサージの様子を拝見しましたが、1つ気になったのが『リコイル』です。
『リコイル』とは、心臓マッサージで押し込んだ腕を戻す行動の事です。 心臓はポンプですので、心臓を強く押して血液を押し出した後は、押す力を緩めて再び心臓に血液を供給しないと、ただ心臓を押し潰しただけになってしまい、血液が体内を循環せず、脳に酸素を送れません。 押した腕を離す……とまでは言いませんが、しっかりと戻す事が重要です。 (とは言え、なにもしないよりは、遥かに良いですが……)
……等と偉そうに言っていますが……実は先日、職場の『救命講習』に参加した際、私も心臓を押す事に夢中でリコイルが不完全で、インストラクターの方に何回も注意を受けたので気になったってわけです。
……この事件とは別に、富士山に登山中の方が心肺停止に陥り、偶然近くにいた看護師さんが中心となって心臓マッサージとAEDにより、一命を取り留め、仕事に復帰された……というニュースがあり、関係者の方々が表彰されたそうてます。 正しい知識が大切な命を救った、とても良い例だと思います。
このノートをお読み下さった読者の方の記憶の隅にこのことが残り、偶然居合わせた命の現場でお役に立てたら幸甚で御座います。
https://kakuyomu.jp/works/16816700427267084730/episodes/16817330649207238494 ↑こちらは、拙作『はい! 「はるか」です 新米臨床検査技師の奮闘記』で主人公の『遥 真優』が救命講習に参加した際にまとめた備忘録……という設定の、私の備忘録です。 関心がお有りの方は、是非お読み下さい。