拙作『鬼の兵団シリーズ』の第2部が、やっと終了しました。
……途中、悲しい本当の戦争が勃発し、本気で休載も考えました。
しかし、私がこの作品で本当に描きたいのは『戦争』や『略奪』ではありません。
少し話が逸れますが、以前、私が『師匠』と勝手に呼んで慕っている、とある作家さまに『主人公の恋愛って、もしかしたら兵団がいなくても叶ったのでは?』と言われた事がありました。 まさしくその通りで、実は『兵団』には、恋愛成就の重要なポジションを担わせないようにしているのです。
……というのも、世の中には、未だに『ストーカー』や『性犯罪』と言った事件が後を絶ちません。
……もし主人公が、兵団の力を利用して、一方的にヒロインを手に入れるようなストーリーだったら、読者の方々が見捨てるより先に、私が書くのを辞めていたでしょう。
……そんなストーリーでは、キャラクターも、読者の方々も、作者である私も……誰ひとりとして幸せな気分にはなれませんからね。
……一見、何の取り柄も無い『平 盆人』という本編の主人公ですが、彼には素晴らしい才能があります。 ……それは『誠実さ』です!
……続きます。