……続きです。
……先日、小坂明子さんの『あなた』と、太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』という昔の曲を聴きました。
泣きました! ……誰も居ない、深夜の休憩室で声を出して泣きました。
どちらの曲も、歌の主人公は『わたし』です。
『わたし』はふたりとも、熱烈な『恋』をしています。
……以前、私が師匠と勝手に崇めている方にコメントした事があるのですが、私は『エンパス体質』です。 ……人の気持ちを必要以上に自分に置き換え、苦しむ体質です。 私は自分の、この体質が辛くて辛くて、数え切れない程苦しみました。
ところが、前回の『あなた』に書きましたが、自分が機械の付属品……『カラクリ人形』だ……と全ての感情を無くす手前で、冒頭の2曲を聴き、大泣きした事によって、自分が感情がある『人間』だった事を思い出す事が出来ました。
生きる事は、食べる事、そして恋する事だと思います。 ……生物が雌雄に分かれて進化してから、脈々と続いて来た営みですから……。
食べる事……は、車にガソリンを補給するようなもの……と言ってしまえばそれまでですが、恋をして、大好きな人を想って嬉しくなったり、別れを告げられて死ぬ程悲しくなったり出来る事こそ、人間の人間たる証拠だと思います。
……だいぶ長くなりましたが『新米臨床検査技師の『はるか』です!』と、前作『臨床検査技師の『はるか』です!』の主人公、私の分身である『遥 真優』ちゃんには、いっぱい悩んで、いっぱい恋をして、いっぱい活躍して貰いたいです。
……今、自由に動く事の出来ない私に代わって、上の2曲の『わたし』のように、人間として生きて欲しいです。
私も、この感染症の猛威が収まったら、小説をもっともっと書いて、生きた証を遺したい……です!