……最近、非常に忙しいです。 特に今週に入ってから……。
……現実の私は、現在臨床から離れ、PCR検査に従事しています。
……ついに東京でも、某肺炎ウィルス感染者が1万人を超えてしまいました。 検査依頼の電話がとまりません。
正直に申し上げて、検査センターの従事者は既に体力や精神力の限界を迎え、ただただ正確に結果を報告するだけのカラクリ人形になっています。
……今の機械は高性能で簡便なので『わざと』間違えようとしない限り、正確に検査をしてくれます。
「私が死んでも代わりは居る」
……某アニメの有名な台詞があります。 ……厳密に言えば意味合いが違うのですが、私が明日消えても、何も変わらず装置は動き続けるでしょう。 ……そうで無ければなりません。 寧ろ私はそんな時代が来た事を喜ばしく思います。『検査結果は、技師の技量に左右されてはならない』……は、お題目ではありません。
……続きます。