『新・社会保障クライシス』は、6月5日のエピローグをもって完結いたしました。
まず、ここまでお読みくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
毎回の閲覧や「いいね」が、連載を続ける大きな支えになりました。
この物語で描きたかったのは、制度が壊れる瞬間そのものというより、制度はまだ動いているのに、暮らしの側が先に余白を失っていく時代の感触でした。
研究者、官僚、介護の現場、そして制度の外側で暮らしをつなごうとする人々――それぞれの場所から、その静かな崩れ方と、なお支え直そうとする意志を書いてみたいと思いました。
大きく読者を広げることはできませんでしたが、最後までお付き合いくださった方がいらしたことは、書き手として何よりありがたいことでした。
また、作中で挟んだ「こぼれ話」や狩野記者の記事のような文章にも、多くの方が目を留めてくださったことを嬉しく思っています。
物語だけでは言葉になりにくい部分を、別の角度から受け止めていただけたのかもしれません。
この作品が、少しでも何かを考えるきっかけになっていれば、これほど嬉しいことはありません。
改めまして、最後まで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。