【おまけ】
ハズレスキルを試そうのコーナー。
「アンジェ、ちょっと来てみー」
|影人形《シャドー》の膝をポンポン。
とことことアンジェがやってくる。
「ここに頭を置け」
「え? えと、失礼します……なんだか不思議な感じです。これがシェイドの膝?」
アンジェを膝枕すると変な感想が出てきた。
柔らかい弾力をイメージしたから寝心地がいいのか?
「よしそれじゃ【耳掃除】を使う」
指先を細長い耳かきに変えてアンジェの小さな耳にイン。
「お、お……んっくすぐったいです。ん、やあ――」
俺はハズレスキルを試している。ただそれだけのことなのに、この背徳感はなんだ!?
「どや……うりうり」
「ぁう……んっ」
妙に色っぽい声を出すのね、変な扉が開きそうだけど……開くぎりぎりまでアンジェの耳を綺麗にしようと思う。