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筑前筑後通信(324)「欲海」筑前篇スタートと田沼意次の巻

こんばんは、筑前筑後です。

「欲海」筑前篇スタートしました。
月に一回(一話)を週一で連載予定です。如何せん、ストックが無いので遅れる可能性もありますが、脳直で頑張ります。

さて、Twitterで僕は田沼意次のキャラクター像が定まらないと呟きました。

僕の作品の田沼はスーパー改革者で、もしかしたら田沼時代に近代化出来るんじゃないかってくらいなのです。
博多の開港や国家的警察組織の設立、腐敗した町奉行所の再編、諸藩の部屋住みによる幕府常備軍の設立……。物語にしていない部分もありあすが、こんな事を考えさせています。

それで、どんなキャラクターがいいのか悩んでいるのです。

諸葛孔明のようなスーパーマンだけど、賄賂を断らない腹黒さもある。
司馬仲達のような策士だけど、気が抜けない家臣というわけでもない。
荀彧。いやちがうなぁ。

全ては幕府という国家と、領民の為(賄賂も国家警察設立に利用)。

幕府への忠義と先進性を共存させた男と言えば――小栗忠順。


いや違う!
オットー・フォン・ビスマルク!
彼は、難関を突破した被差別民こそ本当の実力があると考えていたらしいが、田沼も実力ある非士分を召し抱えて、家老や要職に就けている。

井上伊織:家老、浪人の子。22歳で家老になり、永代家老職を与えられる。
三浦庄司:百姓出身(または町人)。田沼家臣の養子となり、用人として意次の相談相手となる
三好四郎兵衛:廻船問屋の息子。能役者になろうとするも挫折し、城代家老になる

いいね!突破口が見えて来たぜ。

そんな田沼も出るかもしれない、今準備している作品の告知です。

◆ 公儀追捕使 クロイヌ
天明2年。明和年間から続く飢饉による治安の悪化、凶賊の増加、反幕分子の活動を憂いた田沼意次は、己に贈られる賄賂を元手にして、奏者番であった嫡子・田沼意知を長官に、天領・藩領・寺社・旗本領に捉われない犯罪捜査権を持つ「公儀追捕使」の設立を命じた。
身分に捉われず意知の下に集った、一癖も二癖もある猛者たち。犯罪者だけでなく、役人までも恐れた公儀追捕使を人々は畏怖を込めてこう呼んだ。

「クロイヌ」と――。

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