半ノ木ゆか

健常者が手話を使う世界に迷い込んでしまった主人公。皆に歌の素晴しさを伝えようとするが、話言葉を使わない彼らには理解できなくて……。

植物を早く成長させる肥料が開発された。活用して果物を育てようとするが、なぜか雑草ばかりが伸びてしまって……。

覇空、卯美、陸斗、杏子の四人は、魔族を倒すためその城を目指していた。だが、彼らの辿り着いた城はどこか様子がおかしくて……。

給食配膳員の由美は、捨てられてゆく食べ物に心を痛めていた。そんな中、彼女は家庭用ワープ装置のＣＭを目にして……。

とある少年から指輪をもらった愛理。指輪をはめてしばらくすると、なぜか体が透明になってしまって……。

兄弟が雪遊びをしていると、裏庭に、大昔の象の幻が現れた。二人は雪が降る度に、裏庭に現れる動物たちを眺めていたが……。

昔々、ある三兄弟がレンガの家・木の家・草の家を建てた。長男と次男は、草の家を建てた三男を笑っていたが……。

ある日、ポケットの中に小さな宇宙人が国を作ってしまった。「大国」を治める皇帝は、スーツの主を見下していたが……。

朝起きると小学四年生に戻っていた私。祖母に会おうとするが、なぜか会うことができなくて……。

中学の同窓会にやってきた栞里。七年ぶりに会ったクラスメイトは、彼女の知っている友人たちとはどこか違っているようで……。

村の近くに狼が住み着き、人々は困り果てていた。そんな中、一人の青年が「狼を飼ってみるのはどうか」と言い出して……。

異星人に文明を破壊された未来。空腹の少年が夜の森を歩いていると、異星人の罠にかかってしまって……。

とある砂漠で、六冊の古い辞書が発掘された。言葉を抜き出し、時代順に並べてみると……。

銀河系のある場所で、ダイヤモンドでできた惑星が発見された。地球人は、その星を自分たちの物にしようとするが……。

完璧な変装で豪邸に忍び込んだ空巣犯。しかし、なぜか後日あっさりと逮捕されてしまって……。

近所の山で不思議な光の粒を拾った主人公。実はそれは、宇宙人が作った超小型の探査機で……。

ある星にやってきた地球人たち。村を訪れると、なぜかそこには子供しか見当らなくて……。

研究のため、とある惑星を訪れた生物学者たち。謎の生き物を追いかけて捕まえるが、その正体は思いも寄らないもので……。

ある惑星に自動車の技術を伝えた地球人たち。工業が発達し、街を自動車が行き交うようになったが、なぜか突然、人々が道路を壊しはじめてしまって……。

化け狸が出るという噂を聞き、高尾山にやってきた二人の高校生。だが、タヌキではなく、人の言葉をしゃべるキツネが現れて……。

正体を隠して女学院に入学した璃人(りひと)。女装は完璧だったはずなのに、なぜか同級生の美羽(みう)に正体を言い当てられてしまって……。

女の子になりたかった高校生が、新しい性転換技術の治験で女の子になった。彼はかすみと名乗り、被験者のシュシュや朝顔とともに一ヶ月入院する。 可愛い服を着たり、髪型で遊んだりして、か…

未来人の持物に目をつけた悪人。「若返りの薬」を奪い、自分で効果を試すが……。

可愛い恰好が好きで、大学入学とともに女装をはじめた「ぼく」。ある日、大学の男子に告白されてしまって……。

二人きりで世界中を旅している父と息子。でも、どこへ行っても人の気配がなくて……。

私だけが知っている桜の名所。友達にこっそりと教えたら、誰かがＳＮＳに写真を上げてしまい、知らない人がどんどん訪れるようになってしまって……。

ある場所で、学生たちが野生生物を観察している。教授は彼らに「食べ物の歴史」について語り出して……。

地球温暖化で沈みかけた島に一人の男が流れ着いた。彼によると、近くに永久に沈まない島があるらしい。皆の期待を背負い、少年たちが島を探しにゆくが……。

大昔のオーストラリア。イギリス人が「A monitor is coming!」と叫び、タイムマシンで逃げていった。時間旅行に来ていた二人の日本人は、その言葉の意味が分らなくて……。

ある晩、おんぼろアパートに二人組の男が訪ねてきた。彼らは昔の人間を研究しに未来から来たらしい。「あなたの暮しぶりを見せてほしい」と主人公は頼まれて……。

おもちゃ売場で腕時計を見つけた「私」。でも、「腕時計なんて着けちゃダメ！」と親に取り上げられてしまって……。

インド人留学生に「カレーはインド料理」と教えてあげた学食のおばちゃん。しかし、彼は日本に来るまで「カレー」を食べたことがないらしく……。

少し先の未来。マンションの一室で家族が夕飯を食べていた。その時、テレビで臨時ニュースがはじまって……。

人間の肌が緑色になる病気が、世界中に広まった。この病気にかかるとお腹が空かなくなり、食べ物の味も感じなくなる。人々は食事をやめて、光合成をして生きてゆくことになり……。

ねずみが出会った「大きくてゆっくりな物」。実は彼は、二千年前に日本に来たことがあるそうで……。

とある惑星を訪れた地球人たち。翻訳機や立体映像を使って異星人との会話を試みるが、なぜか彼らには地球人の声が聞こえないようで……。

文明が滅んだ世界。砂漠の地下で遺跡への扉が見つかった。人々の期待を背負い、発掘隊が扉をこじ開けようとするが、中にとんでもない物が入っているとわかって……。

休み時間、歩と樹はナイフで南極に行く。「オットリナイフ」というこの道具を使えば、世界のどこでも好きな場所へ行けるのだ。でも、南極でナイフをなくし、日本に帰れなくなってしまって……。