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俳句の話&新しいお話について

こんにちは。少し時間ができたと言いましたね、あれは嘘でした。ごめんなさい木月陽です。


『神種奇譚』の更新が進まない申し訳なさから、最近は夏を描いた過去ストックをちらほらと放流しています。

その中でも先日投稿した『あおあおとして夏山よ』は、ふたつの俳句をベースにして書いたものでした。

1話目のサブタイトルにもなっている「大の字に寝て涼しさよ淋しさよ」は小林一茶の句で、一人暮らしの気楽さとしんとした淋しさが描かれています。

2話目のサブタイトルである「ひとり住めばあをあをとして草」は、その一茶の句を受けて種田山頭火が詠んだ自由律俳句です。

限られた音数で豊かな情景を映し出す俳句の力には、目を見張るばかりです。


さて、夏がテーマのストック放流祭、続いての作品は『あおあおとして夏草よ』と同じモチーフ「夏山の神社」を使いながら全く別の質感を目指した現代怪奇録『逢瀬に夕立』です。

春に芽吹いた命がその最盛期を謳歌する季節である「夏」。生命に絡みつく衝動が弾ける時期とも言えるこの季節には、爽やかで心地良いと思える域を越えた匂いがつきまとっているような気がします。

そんな爽やかで明るいばかりではない夏を、作品に詰め込みました。

『逢瀬に夕立』は6/29~7/1の3日間にかけて、毎日朝夕2回ずつ更新されていく予定です。お楽しみに!

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