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🎄詩の小窓🎄

 26詩「温もり」恋愛詩


 聖歌《キャロル》流れる。街で独りたたずむ。
 夢の中でも見つけられなかった、君の姿。
 人混みの中探したんだ。
 
 ひとつ影が動く 目で追い探す。走って、走って追いかけて。
 ようやく追いつく、一匹の猫の姿。


 茶色の瞳、白い猫。優しい雰囲気の君の瞳とよく似ていた。
 猫を拾って、君の思い出と眠りに落ちる。
 まぶたの裏には君がいて。去年の聖歌《キャロル》と共に踊っている。
 君の笑顔と、最後の涙がまとわりついて離れなくて…


 聖夜に君に夢でも、一度逢えたなら
 それ以上、何もいらない。
 頬に伝う涙、髪をなでる手のひら、温もりに君の香り。
 
 目を開けると、困ったような表情の猫がいた。
 やっと、君に逢えた気がしたんだ。

(ありがとう。君はずっと、ここにいたんだね。)

 キャロルを口ずさみながら、ひだまりを抱いて歩き出す。
 腕の中の温もりと胸の中に見つけた、消えない温もりを抱いて。


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 詩集3・ゆめ彩花
https://kakuyomu.jp/works/16817330662723245503


近況ノートは、作品より見られる人が多いと聴いて、詩集の詩をこちらに掲載です。
持って来られる時に、ノートの方に作品の方の詩やお話をお試しで、持って来てみようと思います(*´ω`)

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