雪国匁

一風変わった映画館に座るのは、自分のことが分からない少女。自分のことを知っているらしい少年に自分のことを聞くも、返答は曖昧なものばかり……。一体、彼女は“誰”にとっての“何”なの…

少女が面会に行く先にいるのは、鎖に繋がれた“先生”。 それぞれの想いがすれ違った過去の先、今の2人は何を想うのか。 “彼女”を先に裏切ったのは、どちらか。 ハーメルン様にて、マ…

1人で経営されている喫茶店に現れるのは、店主の彼女の昔の友人達。思い出話に花を咲かせながら、一体彼女は何を願うのか？ 強がりで不器用な、ひとりぼっちの物語。 ハーメルン様にて、…

ある教室で雑談を重ねる、初対面の少年と少女。 その状況にどこか懐かしさを覚える少年に対し、少女は何かを知っているようで……？ どうすることもできない人は、願えど何も成し得ない。

ある海岸に少年を呼び出したのは、人を殺した女の子。 歪んでしまった人の生を、正すには何が必要か？ 暑さの微かに残る、飽和しきった物語。

罪人を殺した正義の少女。そんな彼女を裁けるのは、司法でも社会でもない１人の存在だった。 大義名分の元に行う罪を、誰も罪とは咎めない。

通りかかった見たことのない喫茶店。入ってしまった彼女の人生は、物腰の丁寧で少し不気味な店主の掌の上。

「自殺なんて、そんな勿体無い！」 生きるのが嫌になった少女。その目の前にどこからともなく現れたのは、自称“天使”の女の子。

20××年、6月。彼女が見る外の景色には、いつも雨しか映らない。まるで書きつけた日記を読むかのように、毎日は簡単に過ぎていく。

屋上に1人、佇む少女。足を踏み外そうとした矢先にどこからともなく現れたのは、自称“神様”の不思議な女の子だった。

貼られたポスターに書いてあった、行方不明者の情報。 裏では一体何があったのか？ 何故その人は行方不明に？ 人は、想像せずにはいられない。