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究極のポーター 完結いたしました。

「究極のポーター 最弱の男は冒険に憧れる」が完結いたしました。これもひとえにご愛読下さった皆様のお陰です。読者の反応がダイレクトで伝わるネット小説であったからこそ続けられたのだとしみじみ感じております。応援して下さった皆さん本当にありがとうございました。

 この小説は自分にとって初めての小説であり、ライトノベルでありました。といっても自分はライトノベルの定義をよくわかっておりません。というのはライトノベルというものを読んだ経験がこれまでほとんどなかったからです。「小説家になろう」のサイトを訪れ「無職転生」を読んだのが初めての経験です。
ちなみに次に読んだのは「謙虚、堅実をモットーに生きております!」でした。
どちらも面白かった。
一カ月にわたり目についたランキング上位の作品を読んだ後、自分も書いてみようかな? というごく軽い気持ちで書き始めたのが究極のポーターでした。だからライトノベルの作法もお約束もよくわからないまま手探り状態での書き出しだったのです。
 最初は気を使って、私なりにライトノベルらしい作品にしようと考えていたのですが、そのうちにあんまり気にしなくなってしまいました。少し硬い表現なんかもあったり、無理やり崩そうとしておかしな文体になったりもしましたが、もともとがちゃらんぽらんな性格なので気にせずに書き進めてしまいました。
 結果的にライトノベルと普通の小説の中間くらいのミドルノベル? ぽい、中途半端なものになってしまった気がするけど、まあ気にしないでおきます。

 それでも書き始める前はそれなりに色々考えました。とりあえずこの小説は初めて書く実験のようなものだからいろんな要素を詰め込んでみることにしました。そして基幹となるストーリーは単純なものに決めたのです。
異世界に飛ばされた男が冒険をして、迷宮の最深部で魔王を倒す話です。
予めこういう枠組みを作っておけば、いくらでも好きな挿話をいれられるだろうと考えたんですね。もう好き放題です。
次々と登場人物を出し、舞台をダンジョン、強制収容所、砂漠、氷雪地帯、南国などと目まぐるしく入れ替えることによってストーリを展開してみました。
他にもゴシックホラーの要素や、都市を舞台にしたハードボイルドっぽいものなんかにも挑戦してみたのです(うまくいったかどうかは別として)。このように世界と人を入れ替えることによって話を進めていると、思わぬことが起こりました。書いている本人が楽しくて仕方がないのです。こんな人間が出てきたらいいな、こんな舞台が面白そうだと、次々にアイデアが浮かびました。当初150話くらいで完結するはずの作品はこのようにして長くなり229話という、作者の予想を超える長い作品になってしまったのです。

 最後まで読んでくださった方、この作品を面白いと言ってくださった方、楽しんで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
これからも頑張っていきますので、また違うお話でお会いしましょう。

1件のコメント

  • クスッと笑ったり、感動して目頭あつくなったり、あっという間によみおわりました!とてもとても、後日談が見たくなるお話で、面白かった!ありがとうございます
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