先日の近況ノートでは次の執筆に進むと言っていましたが、その後結局更新ができていませんでした。すみません。
下記は、その言い訳みたいなものです。
前作のことにもちょっとだけ触れたりしますので興味のある方はお付き合いいただけましたら。
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今回書き進めようとしているのは「そらの、むこうへ」というお話なのですが、執筆にあたって設定を練り直しています。
前作「人権剥奪宇宙旅行理不尽」の執筆を通して、設定の甘い部分が多かったという反省を得たためです。
私は元来、行き当たりばったりで書くことが好きなタイプです。
しかし今回の執筆の中では、後半に進むに従い、過去との整合性確認や、結びに至る経路の引き直しといった作業に大変苦労することとなりました。
今回は、行き当たりばったりでもいいから中編以上のお話を完結させるということに目標を置いていましたのでそれでも良かったのですが、一方でひどく疲れたのも事実でした。正直なところ矛盾や不明点も多いお話になってしまったという実感はあります。
中編以上のお話を書く場合、それでも行き当たりばったりな書き方を続けるには何が必要なのか……というのを考え直した結果、網羅的な辞書のようなものを作るしかないという結論に至りました。いわゆる設定集のようなものです。
計画の時点では書く予定のない事柄も、人物も、やはり書いておかないと、私みたいなタイプは駄目です。いや、誰でもやっているはずなのですが、実感してやっと必要性を強く感じたのでした。
……がんばります。ます!
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おまけ:前作「人権剥奪宇宙旅行理不尽」の裏
・章タイトルの頭の音を繋げると、キャッチコピーになる
こうすることで、話数を制限し、完結できるようにしました。最後が駆け足になってしまったのは、計画性の問題です。
・倫理観が現代と大きく異なる
宇宙に拡大した結果、人類の価値観は大きく変わりました。基本的にはドライな方向に進んでいます。現代と共通して高い価値をもっているのは、たぶん、自由であるという感覚です。一方で、生物であることや、思考をする存在であること(人格とも言い換えられる?)に対する価値は薄れています。社会全体としては、そんな価値観も昔はあったらしいね、くらいの感覚。純粋な人類である、という価値だけは、社会の混乱を避けるために残されています。
・設定の共有
登場している設定の一部は、これから書こうとしている別作品にも持っていきたいなと考えているものです。ここが充実していると思い込んで書き始めた結果、設定の甘さが際立つこととなりました。がんばります。
・名前という概念が希薄
私が実生活で感じている世界の見え方をあえてそのまま書いてみました。自分と他者、自分のものとそれ以外、そんな見え方です。そのような世界観においては、自身のものも含めて名前という概念があまり重要視されていません。最後まで名前を設定せずに書けたら楽しそう、などと考えていましたが、結局、名前は必要なのでした。便宜上。
・「人権剥奪宇宙旅行理不尽」というタイトルについて
ほとんど勢いで決めました。発音すると楽しいです。そんなこと考えているの多分私だけです。
EoO(えんどおぶおまけ)