春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
初めての方は初めまして! 小説家になろうとアルファポリスで知っている方はこんにちは! 稚拙ながら作品を書いており、この度コンテスト用にこちらにも投稿を始めました! どうぞ、宜しくお願い致します。 前世で両親に愛されなかった俺、転生先で溺愛されましたが実家は没落貴族でした! ~ハズレと評されたスキル『超器用貧乏』で全てを覆し大賢者と呼ばれるまで~ 上記作品が、2020年8月12日に日間総合一位、週間総合三位を獲得しました! 皆様、応援ありがとうございます! また、こちらには掲載できませんが『パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!』という作品を書籍化しており、好評発売中です!
『最強ランキング~』 がファンタジア文庫から書籍化決まりました。 ようやく目標の一つにたどり着きホッと一息。 ちゃんと、しっかり、きちんと、面白く。頑張りますのでよろしくです。
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