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完結作と創作活動を振り返って

どうも、絶賛無職中の柏沢蒼海です。
ひいひい言いながら面接受けてます。なかなか手厳しい世の中です。


ついさっき、ギフトをくれた方が完結作を最後まで読んでくれたという通知を頂きました。とっても嬉しいです。

完結作というのはこちら
『The Tales of Bluebird』
https://kakuyomu.jp/works/16816452219475311274


これが初めての小説というわけではありませんが、初めての「一次小説」でした。

人によっては色々と思う所が出てくるような拙い作品だと、今でも思います。
それでも、これを書き上げたのは簡単じゃありませんでした……


48万字超、それだけ綴るのに色んな事がありました。



僕は元々、pixivで小説を投稿していました。
基本的に二次創作、たまに適当な短編を書いていましたが、当然読まれることはありません。
それでも自分が面白いと思うモノを書きたいものをずっと書いてきたんですね。



そもそも、どういった経緯で小説を書き始めたかに遡ってみましょう。

学生時代、とあるゲームのノベライズ作品に対して、親友と一緒に怒っていたんですね。
当時の僕は文章の善し悪しがわかるほどの頭もなかったですし、設定というピンポイントだけをピックアップしてやり玉に挙げてました。


そのゲームというのは、2023年現在で大ブレイク中の「アーマードコア」です。
そして、その作品というのはゲームの「アーマードコア」の世界観や設定と大きく異なる内容でした。

元々アニメ企画だったものを小説にしたものらしいので、当然と言えばそうなのですが、当時の僕と親友は何にも考えてませんでしたね。完全に消費者の発想です。

そこから、「じゃあ、オレたちが完全なるアーマードコアの小説を書いてやろうじゃねえか!」と勝手に憤り、情熱と勢いのままキーボードを叩いてましたね。

これが僕の初めての小説でした。
もうデータは残っていませんが、あるイベントで出したテキストだけは残しています。読み返したりはしませんが、本当に恥ずかしいクオリティですww


正直に言うと、この頃から「人に読ませる」「商業ラインに乗せる」といった目標を掲げて、ひたすら書いてました。
祖父からもらった使い勝手の悪いPDFでポチポチ書いて、家でも、学校でも、電車通学中でも執筆。上級生や不良の同級生から「アイツ、DSで遊んでるぜ」と指差されたり、先生から「みんなが不公平に感じるから」と没収されそうになりました。

でも、僕は書き上げることだけしか考えてません。
おまけに、最初の作品から商業クオリティを目指していました。

読んで貰えそうな人には片っ端から見せて、感想をもらったり……ホントに迷惑でダサい事をしていたと思います。
でも、国語の先生やスクールカウンセラーの方から文章の大切な事、参考になりそうな作品をたくさん教えて頂きました。本当にありがたかったです。


それから、社会人になろうとしたとき。

学生時代に知り合った漫画家志望の同級生がオリジナル作品をひたすら書いているのを見て、自分も一次創作をするべきだと決意。

色んな作品を頭の中で組んでは崩し、また組み上げてはバラし……このままではずっと作品を書けずに終わってしまう。そんな中、色んな作品を取り込みました。

中でも、僕が縋ったのは「マクロス」と「影の戦闘隊」です。
結果、書き出したのが完結作になった作品でした。


もちろん、初めての長編。しかも一次創作。順調に進むことはありません。

たった数話書いただけで、続きが書けなくなり、ずっとそのままの状態が続きました。
色んなハウツー本、他人の創作論、挙げ句には会いに行けそうな商業作家にアポを取って直に話を聞いたり……

それは全て、「人に読ませられる作品」を書く為です。
商業に手が届くほどの文章力と作品のクオリティ、口だけの物書きですが、それを目標に足掻いていました。



初長編作品に手を付けないまま、数年が経過。

Twitterである方との出逢いが、状況を大きく変えました。
それが、カクヨムでロボット作品を書く方々です。色んな人がそれぞれの作品を書き、お互いに認め合い、切磋琢磨している。
その中の1人に、カクヨムで書いてみないかと誘われて今に続いています。

そういった面々との交流は様々なトラブルやご迷惑をお掛けしてしまいましたが、そのおかげで「初長編作品」を終わらせなければと決意するに至りました。
本当に感謝しています。この出逢いが無ければ、永遠に「書けない」と呪詛を吐き続ける物書き未満の存在にしかなれなかったと思います。

今はある程度のクオリティがあると評され、自分の文章力と執筆経験や作品の読み込みでお金を貰う経験も出来ました。
それは「ゲームのノベライズに勝手に憤っていた時」には少しも想像していない姿だったに違いありません。


今と昔で違う点と明確にするなら、「読者を楽しませたい」という意識があることでしょうか。
昔、どのくらい前の話をするべきかわかりませんが、以前の自分は「終わらせる、形にする」ことばかり考えていました。
それは、形にすれば面白いモノになっているはずだ。という思い込み。
そして、そのために積み重ねてきたという慢心故ですね。


今は作品を書くために色んな下準備や工夫、協力者を得て、資金は必要ですが色んなことができる状態へ近付いています。
全ては読者が感じる「面白い」のため。それがちゃんと伝わる方法を模索していきたいですね。




さて、完結作の話に戻りましょう。

この作品は本当に「僕が好きなモノ」を詰め込んでいます。
むしろ、詰め込めすぎです。


戦闘機パイロットで、潜入工作員で、普通に高校に通っている。
思いっきり「フルメタル・パニック」の影響を受けていると思われちゃいますね。

でも、原点は「影の戦闘隊(マンガ)」なんです。
かなりマイナーで知ってる人はほとんどいないんですけどw

そういう好きとメカに対する理屈や情熱を詰め込んだ作品で、「バルキリーでエースコンバットしてる」とか「パイロットが銃もって戦わない」とか「ファミレスで機密情報やりとりしない」と色々厳しい言葉を頂いたこともあります。

でも、当時の僕にはこれが精一杯で全力でした。
今の自分が当時より成長しているかはわかりませんが、昔よりは色々学んだので面白い作品を書けてると思いたいですね。



物書きとしては全然大したことヤツじゃないですが、それでも作品を読んで貰えるおかげでまだまだ続けられています。
商業デビュー……できるとは微塵も思っていませんが、良い文章、良い物語を出力できるように日々あれこれ考えています。それがきちんと形になるように時間を使いたいものです。



さてさて、長くなりましたが。
完結作を読んでくださった方々、本当にありがとうございます。


青森の先生、メカデザやキャラデザで協力してくれる方々、SF好きの皆さん、これからもどうかよろしくお願いします。

これからもバンバン書いて、ドンドン投稿していきたい――という面持ちで活動を続けたいと思います。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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