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アル9歳くらいの頃の話です、短い文章ですが。


王都の城下町には、今、路地裏までゴミが居なくなったと言われている。
どういう事かと問われれば簡単だ、孤児の一人までも見かけなくなったというのである。

一人も居なくなったのを受けて、王族派の貴族は、何ら気にも留めずにいた。
成程ソイツラ孤児は金を生み出さない愚者だったからだ。
けれど炊き出しをしたりなんだりと、姫巫女が彼らを甘やかすから孤児の数が減らなかったが、今度は数が一気に減った。
有難いことだった。

けれど貴族たちはこうも思うのだ。
一体何があって彼らは消えてしまったのだろうか、と。

「はてさて、確かに不思議なものですな」

「そうであろう?」

元老院に出席するために皆で王城に上がるたびに上る議題。
だが、誰もその理由を知らぬのだった。



*****

つまり孤児が居なくなって流民になった流出についてはまだ知れてないところですが、ただし気が付くのは人頭税を取る時期になってからです。
と言う感じ

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