日・月曜日に更新いたしました、「悪いようにはいたしません」、人を選ぶ題材で内心ドキドキでしたが、みなさまにお優しい言葉をいただけて、本当に嬉しかったです!
「面白かった!」って言ってもらえて、すごく救われた気持ちになりました(⑉・ ・⑉)
読後感も悪くなかったよ!とのコメントも頂戴しまして、「おお…!」とほっこりしたのと同時に、ちょっと語りてえ!となりましたので、勝手に後語りをさせていただきます|˙꒳˙)
◾︎これはmy夏の短編Ver.2なのだ!
一年ほど前に、「死んだミミズに手を合わせる」という、ミミズを題材にした掌編を出しました。カクヨムに投稿した一作目です。
今作、題材は「車に乗ったナンパ男」でしたが、テイストはそれにめちゃくちゃ近いです。
・夏の強い日差し
・うだるような暑さ
・日常の中の非日常
というモチーフが好きなのだと思います。
熱中症手前の意識が朦朧とする感じは、まるで世界に異物が紛れ込んだような不快感があります。
併せて、ミミズの話であれば、「ミミズの死骸」、今作であれば「デリカシーのないセクハラ」を、不快感を増強する材料として使用しました。
正月ごろにも近況ノートで書いたことなのですが、読んでいる間イヤ〜な気分になる本が好きで、あこがれがあるのです。
◾︎萌乃について
24歳の若い女性です。そんな萌乃に声をかけてきた相手は、45〜50歳くらいの男性で、あらゆる経験に差があります。
で、その年齢差でナンパされてそのままホテル連れ込まれて……って、どうしても女性のほうが搾取される画になってしまうじゃないですか。
ただ、それをひっくり返したいなぁという思いがありました。それで、ああいう感じのキャラクターになったわけです。
言ってしまえば女に都合のいい女キャラであり、女版「俺TUEE系」主人公です。そう思うとアイタタタです。
でもですね、勧善懲悪のストーリーは自分自身の好みではないことと、萌乃を加害者にしたいわけでもなかったので、オチは可愛げもあるものにしました。
◾︎山岸について
都合良く王子様に選ばれてしまった男。多分、無自覚に年下女を見下してるタイプ。
でも上っ面は良いので、職場では「話しやすい」とか「優しい」とか言われて人気あるんだろうな…。で、ストレスや欲の発散は他でやる、と。
萌乃に対してズケズケ行くのは、その場限りの関係だって割り切ってるからですよね。
しかしながら、悪人じゃないんですよこの人。
一度限りの関係だとしても、険悪な空気にならないようには配慮してくれますし、一応話もわかってくれます。この人、ただ寂しいだけなんかなぁ、みたいな空気醸し出してくるし、押しに弱いところも可愛げのある哀愁を感じる。
つまり何が言いたいかというと、好きです。
◾︎ふたりの今後の妄想
萌乃、「恋人とやってみたいことリスト」作って自信満々に差し出してきそう。それに渋々付き合わされる山岸くん。少なくとも、完遂までは解放してくれなさそう。
山岸、最初は「若い子に求められるのはラッキーでは?」と思って自分を納得させようとするけど、恐らくすぐに「めんどくせえ」が上回る。でも、萌乃を振り切ろうとすると、多分もっとめんどいことが待ってる! …ってことには勘づいてるので、ダラダラ付き合い続ける。そういうところがダメな大人。好き。