• ミステリー

火垂るの墓を視聴して

 終戦より80年。平和のありがたみを感じる。
 子供の頃に視聴した時は理解できない場面が多かったが、成長して分かるものがある。
 特にせいたが火葬するシーンでは、ああ、この子は天涯孤独の身になってしまった。悲しいだろうなあという心中を察すると胸が苦しくなった。
 
技術的な側面>
 年齢:
 14才と4才というのが秀逸で、これが+2歳の16歳と6歳だったら節子には分別がつき、せいたも体力的にも視野も広くなり生き延びる術を得ていた気がする。
 4才という泣くのが仕事のような年齢。また14才という大人になりきれない狭間。

 生(老)病死:
 生も物質的、精神的に追い詰められていく。
 病(湿疹)が伏線として存在しそれがどんどん悲劇性をましてくる。
 死によって天涯孤独になる。

 幸福→不幸
 この作品の悲しみは救済がないという点。ただひたすら不幸になる。下り坂をおりるように。この悲劇性


 とても切ない気持ちになりました。
 読んでいただき、ありがとうございました。
 2025.8.15
 迷子

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