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【中国史】『覇王の夜宴』って、なんですか?【金瓶梅】

週に一度の生存報告☆

どう考えても必要ないのに、新作ブロマンスの主人公バディにBL属性を付与しようと躍起になってる今日この頃(笑)
みなさまは、いかがお過ごしでしょうか?
先週の夜に近況ノートを公開したら、思った以上に気分転換になって楽しかったです。なので、今日は夕方に生存報告してみることにしました♪(●´ω`●)

そんなわけで、中国の古典【金瓶梅】の話をしまーす( ´ ▽ ` )ノ
【金瓶梅】を読む予定があって、ネタバレ(結末の予想を書きます)が嫌な方は、お手数ですがブラウザバックしてくださいm(_ _;)m





では、本題。

以前の近況ノートで【金瓶梅】の電子書籍を買った話をしました。
思った以上に反応があってビックリ!\(◎o◎)/!
有名なんですねー。
なのに、わたしには「どうやらエロいらしい」くらいのふわっとした認識しかなかった。。。( ̄▽ ̄;)
「セールで半額だし、読みたくなる日が来るかも?」くらいの気もちで購入したんですが――反響の大きさに俄然興味が湧きましたッ!!!(((o(*゚▽゚*)o)))わくわく

で。
隙間時間をつかって読みはじめたんですが……
読みはじめて早々に壁に激突です。。。(;´д`)トホホ
なんと、下記みたいな文章に行き当たっちゃった。


『金瓶梅序』の意味が分かれば、『金瓶梅』を読んでもいい。
※babibuの上記の解釈※
『金瓶梅序(登場人物が中国史関連の話をしてるシーン)』の意味が分からないなら、読むな。


……
…………
読書してると、ときどきあるよねー。
「素養のない人、お断り!」コンテンツ。
まさか古典とはいえエロ小説がその類とはッ!!!(笑)
当然だけど、わたしは最近の中国エンタメが好きなだけ。
中国史は門外漢です。
なので、この素養の壁に思いっきり正面衝突ですよ。。。(;´д`)トホホ

でで。
中国史に詳しい人にお尋ねしたいわけですよ。
下記のような状況は、どう読み解くべきでしょう?


項羽と劉邦についての演劇を鑑賞する少年と君子。演劇は『覇王(項羽)の夜宴』の場面にさしかかります。
『覇王の夜宴』の場面を見た(おそらく、わたしみたいに歴史に詳しくない)少年が「男はこうありたい」と言います。
でも、少年の同行者である(おそらく知識人の)君子は「鳥江での死を迎えるために、この宴を設けたにほかならない」と答え、まわりの人々も君子に賛同しました。


……
…………
これ、なにを意味してるのか理解できます?
知らないなりに、わたしも考えてみたのですが……


少年は中国史の知識がない。
劇中での夜宴の項羽は、少年が憧れてしまうほど華々しい。だから少年は「男はこうありたい」と無邪気に言う。
でも、少年の同行者の君子やまわりの人々は、このあと項羽が劉邦に負けて亡くなると知っている。項羽が華々しく見えるのは今だけだ。


……
…………
こんな感じに受け取ったんですけど、正解でしょうか?
正直、項羽と劉邦のことでわたしが知ってるのは「劉邦が勝って漢の皇帝になった。項羽もいいところまでいったけど、劉邦に負けた」くらいなんですよね。。。
これで正解なら『覇王の夜宴』の項羽は、よほどおごり高ぶってたのかな?
この夜宴の場面を演劇でどんな雰囲気で演じるのか、まったく想像できない。。。( ̄▽ ̄;)
で、上記が正解なら【金瓶梅】は――


きれいな奥さんをたくさん手に入れ、地位も名誉も手に入れた西門慶(主人公)。読み手は『金瓶梅序』の少年のように西門慶の状況に憧れるかもしれない。しかし、西門慶の運命は項羽に似ている。誰もがうらやむ西門慶にも不幸な最期が待っている。


……
…………
どうかな?
このくらいの理解があれば、つづきを読んでもいいですかね??(笑)
なんとなくだけど、わたしの項羽の人柄についての掘り下げが足りない気がしなくもないんだけど。。。(;・∀・)
『項羽と劉邦』って、映画にもなってるよね?(わたしも観たんですが、素養がないせいか、面白さがイマイチわからなかった。。。)
きっと、歴史好きさんたちに人気がある歴史の名場面に違いない。『項羽と劉邦』が好きな人って、この話のどういうところに魅力を感じてるのかな?
詳しい方がいらしたら「『項羽と劉邦』のお話にどう向き合うのが一般的なのか」を教えていただきたい……( ̄▽ ̄;)


今日は、以上でーす!



📝 自分メモ 📝

①新作『中華風ブロマンス』
◎設定◎
プロットの推敲を始める前に、実はまだ作ってなかった世界設定をふわっと作った。
メインのバディにBLにありがちな属性を付与。←わたしのやる気につながるんだ!!!
◎プロット◎
プロットの推敲をはじめた。

②新作『中華風BL恋愛ファンタジー』
◎設定◎
プロットの推敲を始める前に、実はまだ作ってなかった世界設定をふわっと作った。
BLにありがちな属性がメインCPにあるか再度チェック。
◎プロット◎
後半のストーリーにぽっかりと穴が空いてたので、ストーリーを力技でひねりだして(笑)追加した。
①の推敲が終わったら、こちらの推敲を始める。

③魔道祖師の二次創作
BLの属性とか調べてたら、面白く描けそうなネタを思いついた気がする。
元気があれば、そのうち描きたい(笑)



🙏 babibuの近況ノートについて 🙏

セキュリティの観点から、1年たった近況ノート(実はツイートも)は削除しています。
削除した近況ノートのログは、思い出として個人的にのこさせていただいてます(*´ω`*)

5件のコメント

  • その解釈で合っていると思います。

    「金瓶梅序」の本文をちょっと見てみました。ネット上のものなので、正確性は……ですが、一先ず確認するには十分かと判断しました。

    寓話や故事を引いて何かを述べている時は、そのエピソード自体もですが、その前後に書いてある内容を合わせて理解する必要があります。そして、そこで言われている内容と、エピソードで述べられている内容が、どう対応しているかを考えていくのがいいと思います。

    ですので、まずエピソードの前を見てみます。

    まず、序文を書いた人(=作者とは別)は、『金瓶梅』は「穢書(卑俗な書物)」だとした上で、作者の意図に言及しています。

    それが、「蓋為世戒,非為世勸也(恐らく世の戒めにしようとしたのであって、勧めようとしようのでは無いだろう)」。つまり、悪い例を出して、人々の戒めとするために書いたのではないか、としています。二回も出てくるので、この後に引いたエピソードを通して言いたいのもここであろうと考えます。
    また、
    「讀金瓶梅而生憐憫心者,菩薩也;生畏懼心者,君子也;生歡喜心者,小人也;生傚法心者,乃禽獸耳(『金瓶梅』を読んで憐憫の情を抱く者は菩薩である。懼れを抱く者は君子である。喜ぶ者は小人である。真似をしようと思う者はけだものだ)」
    と書いていて、特に最後の「真似をしようと思う者はけだもの」と強く批判してします。

    さて、エピソードの解釈について。

    「覇王夜宴」→羨んで「男子たるもの斯く在りたい」少年
    「金瓶梅に描かれるいろいろ」→羨んで「男子たるもの斯く在りたい」と思う者

    と、同じ構造を取っています。

     少年に憧れを抱かせる夜宴でのはなばなしい項羽。されどその先に待ち受ける未来は、垓下で劉邦に敗れ、烏江で自刎し、その遺体に人々が群がり、裂かれるという悲惨な最期です。

     同じように、はなやかに描かれる西門慶の栄華も、その賞賛のためでは無く、先往きに暗いものを感じさせます。

    だから、真似しちゃだめだよということでしょう。実際、

    「この意味が分かれば、『金瓶梅』を読んでも良い」

    という文言の後に、

    「不然,石公幾為導淫宣慾之尤矣! 奉勸世人,勿為西門慶之後車,可也。(そうでなければ、石公はふしだらなことを教え、欲望を広める罪を犯したことになりかねない。どうか、世の人々は西門慶の失敗に学び、同じ失敗をしないようにしていただきたい)」

    とあるのもそのためだと思います。項羽の結末は「自刎」ですから、読んだ人は、当然それも想像すると思います。

    『金瓶梅』を読む時の注意点みたいなものでしょうか。

    くれぐれも、これを読んで間違った気を起こすなよ、と。笑

    長くなってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
  • 『金瓶梅』、年齢制限があるせいで履修できない(泣)ので、原文は読んだことありませんが、項羽と劉邦の夜宴でしたら真っ先に「鴻門之会」が思い浮かびました!
    項羽が劉邦を討つ千載一遇のチャンスだった宴会です。
    結局は劉邦に逃げられてしまい、挙げ句の果てには天下を取られてしまったわけですが……

    『金瓶梅』のことはずっとえっちな小説とばかり思っていたのですが、意外と深くて面白そう!俄然読みたくなってきました…!
    先日、babibuさんに教えていただいたBookWalkerのセールで、ポイントをたくさんもらったので、今のうちに買うだけ買っておこうと思います!
  • ✨宵さま✨

    >その解釈で合っている
    よかった!
    読み進めてもOKそうですね☆

    >「金瓶梅序」の本文をちょっと見て
    わあ!
    お手数かけました!!!
    調べてくださって、ありがとうございます!!!!

    >遺体に人々が群がり、裂かれる
    おう……
    そんな無残な最期なんですね。。。
    自殺っぽいのは知ってましたが……思った以上に凄惨。。。( ̄▽ ̄;)

    >くれぐれも、これを読んで間違った気を起こすなよ
    ですね、こういうことですよね!
    つまり、この話はバッドエンドなんだ!!!
    「金瓶梅序」を書いた人、めちゃくちゃネタバレをしてくれてるんですね(笑)
    でも、なかなか卑猥な内容も含まれてるみたいだし、序文を書きたくなる気持ちもわかる(笑)(笑)
    「やっちゃダメなことが書いてあるんだ」って自分を戒めながら、読んでいこうと思います!(`・ω・´)ゞ☆

    すごく詳細に教えてくださって、本当にありがとうございました<(_ _)>
    めちゃくちゃ参考になりました!!!!
    読めそうな気がしてきました♪

    >同じ構造を取っています
    これ、面白かったです。
    自分の小説でも、こういう構造を使ってみたいかも♪
  • ✨白玖黎さま✨

    >年齢制限があるせいで履修できない
    危ないものから守られているからこそだけど、未成年の辛いところですよね。。。(;´д`)トホホ

    >真っ先に「鴻門之会」
    なるほど、一番有名なシーンなんですね!
    そういえば、わたしが観た映画も『鴻門の会』って副題があった気がする☆

    >逃げられてしまい、挙げ句の果てには天下を取られて
    やはり、そういう場面なんですね。『金瓶梅序』の少年は憧れてるみたいだけど、実は項羽にとって失敗だらけの宴なんだなー。。。( ̄▽ ̄;)

    >意外と深くて面白そう
    今回の件を調べようとウィキペディアとか見ましたけど、意外とエロ以外の部分も面白そうですよ☆
    作者の生きていた時代(唐末期だったかな?)の庶民の風俗が詳しく書いてあるし、服装の描写も細かいらしい。←細かいがゆえにエロ描写まで細かい(笑)

    >今のうちに買うだけ買って
    わたしが買ったのは、シティブックスの全4巻の電子書籍です。
    全訳だそうです(●´ω`●)
  • P.S.
    すみません、補足です。
    前後の文章を読んでいないので書くか迷ったのですが、「鴻門之会」の故事を踏まえた私なりの解釈を考えてみたので記しておきます。

    当時、はっきり言って項羽は中原で最強でした。
    「鴻門之会」の時点では劉邦でさえも敵わなかったそうです。
    しかし、劉邦が徐々に戦績をあげて力をつけ始めると、項羽とその部下は彼を危険視するようになりました。

    やがて訳あって夜宴(これが鴻門之会と呼ばれる)を開くことになるのですが、同時にこの宴は劉邦を暗殺する絶好のチャンスになります。
    項羽の部下は劉邦の隙を狙って、項羽に劉邦を暗殺するよう合図を送るのですが、彼は動きませんでした。
    項羽は自分が世界で一番強いとわかっていたので、自分よりも弱い者に不意打ちを仕掛けるのは道理に反していると考えたからです。
    こういった項羽の態度を中国語では「光明正大」と言います。

    結局、暗殺の計画に気づいた劉邦に逃げられてしまいました。
    ちなみに、この夜宴で劉邦を討てなかったことが後の敗北に繋がります。

    最終的に負けたとはいえ、項羽は中原で一番強く、義理を重んじる戦士でした。
    『金瓶梅』の中で少年が「男はこうありたい」と言ったのは、これを踏まえたことなのかなと思いました。
    また、君子が言った言葉も「(鴻門之会のせいで劉邦に暗殺計画がバレた、だからこそ)鳥江での死を迎えるために、この宴を設けたにほかならない」という意味なのではないかなと考えます。

    以上が、私が考えた解釈です。長くなってしまい、また、後からつけ加える形になってしまってすみません💦
    お役に立てれば幸いです♪
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