主人公ではないので、あまり特徴を持たせるつもりはありませんでした。
本作の主人公・隼人はすでにその道の者として完成した者であるため事件を物語として書くことができず、読み手の共感を得つつある程度緊張を持って物語を進行していく者として、憂喜という人物が必要でした。
(隼人視点で進めると、起承転結と進まず、起転結であっさり終わってしまう……たぶん1~2話で)
それで、ごく普通の、どこにでもいる、友人もそれなりにいて、社交性があり、広く浅く付き合う要領のいい男の子として憂喜が生まれました。
ナイブレは、そんな憂喜が今回の事件を経、隼人と知り合うことで少しずつ変わっていく物語でもあります。