東 里胡

カクヨムコン10長編部門応募作品 結婚詐欺！？ ほとんど何も持たずに上京した風花は公園のベンチの影で途方に暮れていた。 幸せを思い描いたはずなのに。 だけど捨てる神あれば拾う神あ…

高三の冬、好きな人がいた。 『冬の匂いがする』 目を細めて笑う人は、私の告白をいつもはぐらかす。 だけど、あの日は違った。 私の卒業を待って返事をくれる、そう約束してくれたのに―…

二人だけしかいない自称天文学部の理央と奏。 高校三年生、最後の夏休み、天体観測に集合した。 もっと早く好きだと言えば良かった――。

中学の時の出逢いが自分の道を決めた。 もう一度、あなたに逢い――。 ただそれだけだった。

こんな気持ちを抱くなんて思いもしなかった。 この感情をなんと呼ぶの？ そうか、これが「　　」だ。

いつも穏やかで笑顔を絶やさぬ君は他の誰よりも優しい。 自分に自信が持てない僕は君に出逢って毎日が楽しくなった。 君と僕の物語はゆっくりと始まって切なくなった。

年下男子はワンコのように私に懐いていたはずなのに、あの日赤いハイヒールの女と浮気をしていた……。

中学三年生、 傘を忘れた私に、遠雷を教えてくれた人。 淡い思い出が雨音でよみがえる。

「猫、貸します」 お江戸の町の川べりで老婆が猫を貸していた。 一匹一匹、個性は違えど人を笑顔にするのは同じ。

好きになった人には大切な人が。 この思いは隠したままで、 いつか泡となって弾けて消える

夜の学校で知り合った女のコ、僕らは同じ被害者だった。 意気投合した僕らは力を合わせ、七不思議を蹴散らしてミッションクリアできるのか！？　

新しいスタートの季節、花冷えの頃、夫と二人思い出を語り合いながら気づく。 愛しい日々の中で最後になったものが意外にも多いことに。

プロポーズをされた、大切な人に。 だけどそれを受けてもいいのか、どうか。 お姉ちゃんは、どう思う？

大伯母の由布子さんは、少し風変わりな人。 だけど、その生き方や優しさは、未来の私に希望を与えてくれる。

＊戦後の混乱を書いたお話です。苦手な方は避けて下さい。 「おーきに」 おっちゃんは寂しそうな顔をしとった。 きっと大事な人が見つからないのだろうと思った。

「まるで、花嫁さんのブーケみたいだね」 まだ問題も出さないうちに正解してしまった彼女に、指輪をはめた。 待たせちゃってごめんね。

好きな人と好きだと言ってくれる人、同じ日にプロポーズされた夜。 迷いに迷った私を待っていたのは……。