『セツナメモリーズ』最終話と同時に投稿した近況ノートに書いた通り、ここでは『セツナメモリーズ』の制作裏話(?)を書いていこうと思います!
小説の設定とか知るのは好きじゃないという方は、控えて頂く事を推奨します(そもそも私がただ書きたかっただけなので)。
●登場人物の名前について
・颯平・・・まず、本作を考える上で、一番最初に思い付いたキャラクターが颯平でした。名前は夏の爽やかさをイメージして付けました。
・杏衣・・・2023年から某アイドルに関するアニメが大変人気になっていた事から、私もそろそろ自分の作品に『あい』という名前の人物を登場させたいなと思い、この名前になりました。
・綾・・・私がかつて通っていた塾にいた、可愛いなぁと思っていた子の名前を借りました(笑)。名字や性格等は、当人とは一切関係ありません。ところで、ある声優さんと同じフルネームになってしまいましたが、完全にたまたま被っただけです。
・遥・・・名字『山田』は、杏衣と同じで有名どころをそろそろ使ってみたいなと思っただけです。名前に関しては性格から、某楽曲を元にしたノベライズ作品のキャラクターを参考にしました。
・熊谷先生・・・完全に何となく命名。性格は本作を執筆するきっかけとなった作品の顧問をイメージしながら書きました。
●登場人物の初期設定
颯平たち4人の性格については、ある姓名判断のサイトを参考にしました。しかし、執筆していく上で初期案とはどんどん変わっていってます。
・颯平・・・トラブルメーカー、リーダー的な明るい性格(飽きっぽい)。不運な体質で、万事最終的には失敗に終わる。ただ、何度失敗してもめげずに挑む。
・杏衣・・・血気盛んな性格で、自分に非常に自信がある努力家。一人で何でもこなしていく完璧型の一方で、人への感謝を忘れがち。感性がとても豊か。皆から尊敬され、異性からもモテる(当の本人は気にしていない)。
・綾・・・失敗しても気にしない穏やかな性格。人に親切に出来るため、誰からも頼られる。姉と同じく努力家ではあるが、実を結ぶ結果に繋がる事は少ない。実はイジメに遭っており、非常に悩んでいる暗いウラを持っている。
・遥・・・性格に関する設定は無し。
何と、綾は最初、イジメに遭う設定でした!しかし、書き進めるにつれ、「明るい作品にしたい」という思いが強まり、イジメの案はボツに。その代わりに、文化祭での部長とのいざこざの回が生まれました。
こうして見ると、全員ほとんど設定が変更されていますね。特に杏衣は、初期設定と比べてすっかり可愛いキャラクターになってくれました。
●全体的な話の流れ
私は小説を執筆する際、ほとんど構成を考えずに書き進める事が多く、本作もそうして執筆した作品の一つです。そのため、初期案とは大きく変更した部分もありました。
・1, 「2人の出会い」・・・初期案では、杏衣がそのままハンカチを落とし、颯平が拾って2人が出会う設定でした。しかし、書いているうちに、いつの間にか杏衣が熱中症になっていました。たまたま浮かんだ流れなので、なぜそうなったかは分かりません(笑)。
・2, 「買い物」・・・本来、綾はここで初登場する予定でしたが、第1話の文字稼ぎのために変更。ちなみに、遥は性格に関する設定無しと書きましたが、適当に思い付きで書いていって、ここである程度性格が決まった感じです。なので、書いている身としてはとても扱いやすい人物でした。
・3, 「紅葉狩り」・・・初期案としては、第6話みたいな感じで、ただただ4人が秋の景色を堪能するだけの予定でした。が、いつの間にか恋の路線へと脱線していました。
・4, 「風邪引き→どんど焼き」・・・初期案では、風邪を引くのは颯平の予定でしたが、第3話で杏衣の恋が描かれたので、メインを杏衣に変更。どんど焼きの話は、単純にストーリーが浮かばずボツになりました(流れ的にも不要でしたし)。
・5, 「バレンタイン」・・・この話は結構初期案そのままのイメージの仕上がりになりました。ただ、最後の綾と遥のシーンは、書いていて浮かんだアドリブシーンです。ちなみに、綾の熱弁は、(現実の)数学の授業中にふと思い付き、バーッとメモしたものです(笑)。
・6, 「春休み」・・・全員が進級し、4人で勉強会をする予定でしたが、桜の花とクスノキの紅葉を並べたかったので、代わりに皆で裏山へお花見に行く話に変更しました。
・7, 「文化祭」・・・初期案では、ここで綾のイジメが発覚する予定でしたが、その設定が無くなった事で大幅に変更。4人それぞれの視点で描かれるクライマックスとなりました(初期案では綾がメインで、他の3人の出番はあまりありませんでした。第4話の杏衣の風邪引きの回みたいな感じです)。
・8, 「サマーバケーション」・・・本来はここが本作のクライマックスであり、皆で海の花火大会に行く予定でした。ただ、第7話の大幅変更に伴い、急遽アドリブで別の内容を執筆しました。実は、執筆前はこの「夜の海の花火大会」を書くために今までの話を考えたようなものだったのですが、見事にボツとなってしまいました。まぁでも、結果的に良い終わり方になったので良かったなぁと思っています。
●仮タイトル
本作はあまり力を入れて書こうと思っていなかったので、名前も過去作品にナンバリングのようなものを付けたテキトーなタイトルにしようと思っていました。
そんな時、あるボカロ曲を知って、その曲名の考えられる意図と本作に込めた思いが重なったため、勝手ながらアイデアをお借りした次第です。
楽しい思い出は『刹那』のように短く感じる。でも、それは自分のどこかで『思い出』としてずっと、大切な場所に残り続ける。そんな思いで『セツナメモリーズ』と付けました。最初は完全に適当に考えていたのに、書いているうちにすっかり愛着が湧いちゃった訳ですね。
●パロディやメタ発言について
本作は、私の作品で初めてメタ発言を入れてみました。楽しい作品にしたいなら、楽しく書かないとですもんね!って事で、その一部を紹介します。
・第1話 颯平「黄色いクマだって舐めやしないだろうな」・・・某夢の国のキャラクターをイメージしました(笑)。
・第3話 遥「ブランコはね、―(略)―」・・・私の過去作の台詞をそのまま引用しています。その作品は、本作を執筆する上で非常に大きな影響をもたらしていますが、内容的に投稿は厳しいかもしれません。
・第8話 颯平「作品のマンネリ化に繋がるのよ」・・・メタ発言。こういうネタ的な台詞は、意外と遥よりも颯平の方が言わせやすかったりします。
・第8話 演劇『妖精に愛された少年』・・・もはや説明不要。本作の前に書いたオリジナル作品をそのまま作中作として導入してしまいました。作者が楽しんじゃっているので、もう何でもありです(笑)。
・第10話 「だからこそ、―(略)―今日も頑張るぞ!」・・・こちらもまた、私の過去作そのままの引用です。
●日付について
さて、本作を読んでいて読者の皆さんが一番疑問に思ったのは、日付についてではないでしょうか。
実は日付自体は、杏衣の誕生日である『8月5日』以外は、特に意味はありません!
ただ私が過去の人生で何となく思い出に残るようなイベントがあった日付を、それっぽく採用しているだけです。あっ、バレンタインは特に無かったかもしれません――。平野姉妹の手作りチョコが欲しいです。
『8月5日』については、以前この日に、ある海辺の花火大会に行って、そこの雰囲気がとても良かったので、それを参考にしました。なので、初期案では海辺の花火大会がクライマックスの予定だったのです。
あと、これは結構重要なのですが、一応本作は【2025/8/5~2026/8/5】の時間軸でのお話となっています。これは最初から決めていた訳ではなく、日付の辻褄を合わせる上で後付けした感じではありますが。
なので、最終話の投稿を8/5に合わせたのもそれが理由です。本当の、最終話当日――杏衣が18歳の誕生日を迎える、唯一の日だったのでした。お祝いしたかったという方、もしいましたら申し訳ありません。
ただ一人、その当日に最終話を読んでいた方、本当にありがとうございました。それが彼女たちに対する一番のお祝いです。
ちなみに、実際に今年の『6月6日』、颯平たちの文化祭の当日という事で、執筆当時は考えなかった文化祭名とスローガンを考えてみました。その名も、
【山海祭 Enjoy!~青春は楽しんだ者勝ち~】
です。正直そんなには色々考えず、適当に思い付いたものを採用しました。それにしても、2校同時開催、しかも片方は名門校でありながら、文化祭がたった1日ってのはどうなんですかねぇ。
――全く関係無いですが、この日私は自動車学校で仮免学科の再試験を受けていました。私が考えたキャラクターたちが文化祭で楽しくワイワイしている時に、作者である私は、半日を犠牲にして無事合格をつかみ取りました。
■終わりに
連載が終わっても、今度は一ファンとして沢山書いてしまいましたが、どうかお許し下さい。本当はまだ、第3章の「そよぐ」が「戦ぐ」と書く事を初めて知り、第3章のテーマにピッタリだと思ったとか、色々書きたい事はありますが我慢します(笑)。
――最後にここで何か良い感じの事を書ければ良いのですが、「あとがき」で引き出しは空っぽになってしまったので、これで終わりたいと思います。
改めて、本作を読んで頂いた読者の皆さん、本当にありがとうございました。また少しずつ一部修正していく事もあるかと思いますが、よろしくお願いします。
次は8/15、遥の誕生日に、また透明の虹を眺めましょう!