『竜の国ギルド窓口顛末記』第二部、再開します。
第一部では、竜の国ギルド窓口に持ち込まれる、少し困った依頼や相談を扱ってきました。
破れた紙。
足りない欄。
言葉にならない困りごと。
そのままでは通せないものを、どうにか扱える形にしていく窓口の話でした。
第二部では、そこへ審問官が来ます。
元パラディンの審問官、ケリア・シード。
彼女は悪人ではありません。
むしろ、とても正しい人です。
ただ、その正しさは少し硬い。
未完成な申請。
不完全な記録。
判断できない相談。
開けてはいけない門。
帰ってこない人の名前。
そういうものを、窓口はどう扱うのか。
受理するのか。
却下するのか。
保留するのか。
それとも、まだ名前のついていない紙として、そこに置いておくのか。
第二部の題は、
『閉じた門と開いた窓口』
全12話予定です。
第一部を読んでくださった方には、窓口の仕事がもう一段深く見える話に。
ここから読む方にも、竜の国の少し変な職場劇として読めるように書いていきます。
派手な剣戟ではありません。
けれど、紙一枚の向こうで、誰かの命や帰り道が揺れている。
そんな話です。
また、窓口を開けます。