遂に物語は、第26話の冒頭部分へと到達しました!
正直長かったです…💦
個人的には、もっと早く到達すると思ってましたが…予想以上に時間が掛かりました。
物語は更なる展開を用意してます。
今後とも応援よろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860433164460
エルテンシア国の西北方面は山岳地帯が広がっていた。険しい高山の峰が貫き万年雪に覆われた山もあった。その山岳地帯は隣国との国境線にもなっている為、常に国境警備隊は違法な侵入者が入らない様、目を光らせていた。
国境が一望出来る山の上にラムトレンと呼ばれる城塞があった。戦と成れば約500人は兵を収容も可能な砦であり、城塞完成後から100年以上もの間、その砦が何者かによって墜とされたと言う話は無く、陥落無敗の砦として周辺諸国にその名を轟かせた。
その一方で、国内では別の異名もあった。それは…『首切りの砦』である。
砦には二つの見張りの塔があり、その二つの塔を行き来する為の空中回路が設けられていた。その空中回路の橋の上では、度々受刑者の首を切り落とす事があった。空中回路から南東方面に、エルテンシア城が見えて、最後に祖国の城を眺めさせながら、首を切ろう…と、言う、国の騎士団達による慰めだと噂されていた。
そんな空中回路で、ある決闘が行われようとしていた。
強風が吹き荒れる中、西方面の塔からは漆黒の鎧に身を包んだ男の姿があった。肩や腕、腰、脚、兜等…前進の複数の箇所に棘の様な物を取り付けた鎧を着込み、顔を覆い隠した兜からは素顔の様子が見え無かった。
ただ…漆黒の鎧を着込んだ者からは「グヌヌゥ~…」と、呻き声の様なものが聞こえていた。
対する東方面からは、フード付きのマントを羽織りローブに身を包んだ、華奢な身体の少女、リーミアの姿があった。
彼女はマントを脱ぐと側にいる男性に手渡した。リーミアは腰に携えた聖魔剣に手を伸ばす。所有者の意志に反応した剣は柄が両手位の長さになり、鞘から剣が出る時、その刃は長く少女の足首に届きそうだった。
鏡面の様な輝きを放つ剣、鋭い切れ味を思わさる刃をリーミアは相手に向ける。
「ルディアンスよ、貴方との因縁、今日ここで決着を付けさせて貰うわ!」
「グフフフ…面白イ、オマエヲ殺シテ俺ハ自由ノ身ニナル」
ルディアンスと言う者は、棒の様な柄を片手に掴み、軽く一振りすると彼の手には赤黒く染まった、大きな刃の両手剣が現れる。
二人は中央を目指して走り出し、互いの間合いが近くなると剣を振り降ろした。
キイィーンッ!
二つの鉄の刃が、激しく打ち合い閃光が走る。