行商人が持ってきた商品の参考価格を調べてきました。
チャッピー調べなので参考程度にどうぞ。
★中世イングランドの単位
£ = pound/ポンド
s = shilling/シリング
d = penny/ペニー、複数 pence/ペンス
1 farthing(ファージング)= 1/4d
4 farthings = 1 penny
48 farthings = 1 shilling
960 farthings = 1 pound
■骨を削った独楽 0.5〜1ペンス程度
生活価値換算:約2,500〜10,000円
備考:下層の子には贅沢。買える家なら買える小物
■小刀:2〜5ペンス程度
生活価値換算:約10,000〜50,000円
備考:労働者の1〜数日分。子ども用でも普通に高い
■磨いた石のビー玉 1個1〜2ファージング程度、数個で1〜2ペンス
生活価値換算
1個:約1,250〜5,000円
数個:約5,000〜20,000円
備考:小さな贅沢品
■真鍮の飾りボタン数個 合計1〜3ペンス程度
生活価値換算:約5,000〜30,000円
備考:実用品兼飾り。庶民には気軽ではない
■真鍮の指輪:1〜4ペンス程度
生活価値換算:約5,000〜40,000円
安物なら買えるが、子どもの衝動買いには高い
■錫・ピューターの騎士人形 1体なら1〜3ペンス
数体セットなら4〜12ペンス程度
生活価値換算
1体:約5,000〜30,000円
セット:約20,000〜120,000円
備考:かなり贅沢。村の子向けではなく裕福層向け
★おまけ。アーサーの隼セット
■鳥籠:鉄・木・白っぽい金属なら1〜3シリング程度
生活価値換算:約60,000〜360,000円
備考:かなり上等な付属品
■訓練済みの隼:4〜5シリング程度以上
生活価値換算:約240,000〜600,000円以上
備考:労働者・下級奉公人には別世界の高級品
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★1328年ごろの1ポンド
1ポンド=20シリング=240ペンスなので、村人感覚ではかなり大金です。貨幣体系は £1 = 20s = 240d です。
当時の労働者賃金を目安にすると、1300年ごろの労働者は年に約2ポンド、つまり1日あたり約2ペンス程度という目安があります。
別資料でも、14世紀初頭の非熟練労働者は1日1〜1.5d、エドワード2世の大工で3d、親方大工で6d、王家の従士で7.5d、sergeant-at-armsで1日1sという例が出ています。
つまり1ポンド=240dは、
下級労働者なら約160〜240日分の賃金
1日2dで見る労働者なら約120日分の賃金
腕のある職人でも数十日分の賃金
くらいの重みです。
現代感覚でかなり雑に置き換えるなら、
1ポンドは数十万円〜百万円前後の生活価値で見ていいです。
日雇い賃金換算なら、1日1万円で120日分として約120万円。もっと低く見ても50万〜100万円級です。
できることの感覚としては、
村人・下級労働者にとっての1ポンド
一年の収入の半分〜一年分近くに感じられる大金。まとまった蓄え、家畜購入、借金返済、婚資・持参金の一部、税や地代の穴埋めに使える額。
職人・使用人にとっての1ポンド
かなり大きな年収の一部。良い服、道具、家計の立て直し、数か月分の生活費に相当する可能性がある額。
ジェントリ・貴族家にとっての1ポンド
日常支出としては使えるが、重大な財産ではない。上等な贈り物、旅費、使用人への支払い、装備や衣類の購入などに使う実務金。
伯爵家にとっての1ポンド
大金ではあるが、家政運営の中では処理できる額。ちなみに1300年ごろの伯爵の年収は数百〜数千ポンド規模の例があるため、伯爵から見れば「高価だが出せない額ではない」範囲です。
なので、アーサーの場面で言うと、1ポンドあれば訓練済みの隼を数羽買える可能性があるくらいの額です。
一方、村の子どもの小物買いとしては完全に桁違いです。
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ちなみに、「父からのプレゼントである隼をアーサーに渡す」という役目を終えた行商人は、後日クロムウェル伯爵に殺されました。