お久しぶりです!
更新が一ヶ月ほど遅れて申し訳ございません。
面白い展開が思い付かなくて、書いては消し書いては消しを繰り返していました。
今期アニメの「ぼっち・ざ・ろっく!」を見てたらやる気が出て書けました。
本当に面白いので、見ていない方いましたら是非見てみてください!(布教)
という報告でした。
もうすぐカクコンですね!
二つほど新作を考えているのですが、一つは姉妹百合(?)を書く予定だと思います。
天才少女はゆっくり更新を続けると思います!
ここまで読んでくださりありがとうございます!
今後ともよろしくお願い致します!
唐突ですが、以下一番酷いボツ文です!
供養ということで、置かせて頂きます🙇🙏
読み飛ばして頂いて大丈夫です!
※
今でも──夢を見る。
コンクールで一位を獲った、あの日の夢を。
帰り際、母さんの死の通達を受けた、あの時の夢を。
未だ鮮明なその記憶は、きっといつまでも鮮明に残り続けるのだろう。
しかしそれは、そうで無ければいけない記憶なのだとも、同時に思う。
死の悲しさ、命の尊さを、忘れないために必要な、そんな記憶だ。
(中略)
「日菜子、おはよぉ」
寝ぼけていて夢心地みたいな声。
琴音の焦点は未だ私に合わさっていない様だった。
しかも全裸だし。いまいち締まりが無い。
あぁでも何故か。心はこんなにも温かくなる。
なんでだろう。問いかけると、すぐに答えは分かった。
本当はもっと繊細な場所に答えはありそうだけれど、今の私にはこう締める他無い。
「おはよう。琴音」
琴音のことが、好きだからだ。
この結論、何回目だろう。
※
この日の昼食後。
琴音と二人、狭い練習室の中。
私は毎日恒例のピアノ演奏を琴音に披露していた。
──ダーーン!
ポロネーズのリズムを半ば強引に引き切り、私は宙に手を飛ばす。
最後の和音の響きはとても気持ち良いものだが、今はあまりそうは思えない。
ペダルを雑に放したせいか、本来なら響くはずの余韻が、コンセントを抜いたテレビの如くプツリと途絶えてしまった。
しかし。隣からはいつも通りの気持ちの良い拍手が聞こえ、私の耳は安らぎを覚える。
荒い呼吸を整えながら、私は満足気な表情の琴音を見やった。
「流石に三回はキツいよ〜」
力み過ぎた両手をモミモミとほぐしながら、だらしなく身を垂れる。
「すっごく良かったよ!」
何度もやった演奏のはずなのに、琴音は毎回キラキラした目で私を褒めてくれる。
それが嬉しいから、私もこうして弾けるんだろうなって思った。
三回も弾くのは、やっぱり凄く疲れちゃうけど。
途中の十六分音符の刻みとか、左手の感覚が死んでたし。
「ありがと」
「じゃあ明日もよろしくね?」
「うぬ。もち。もちもち」
疲れのせいか、訳の分からない言語を発してしまっている。
疲れのせいで、あまり気にならなかった。
「けど……日菜子にいつも演奏をして貰ってるのは、少し申し訳ない感じがある……」
「いや。いやいや。私も好きでやってるからー。申し訳なさを感じ無くてよきです!」
「いや。私からも何かさせて欲しい」
「それならキスを──」
「あ、私のチューバ聴く? 少し前に約束してたでしょ?」
「あっスー。あぇっとー……そうだね! そうする!」
琴音の気持ちの良い笑顔の前では、私は肯定する以外に出来ない。
しかしまぁ。琴音も自身の楽器を聴いて欲しい故の提案だと思うと、なんだか無性に可愛く思えた。
私が頷くと更に良い笑顔になってくれたのもまた、いいなぁと心の中で零していた。
と、いう訳で。
(相対的に)大きなチューバケースを背負った小さな琴音と、屋上へとやってきた。
梅雨時ではあるが天気は悪くない。雲間から若干の光が差し込んでいるくらいだ。
いつものベンチに二人腰掛け、私はウキウキ気分で琴音の演奏を待つ。
「どの曲がいい? ヴォーン・ウィリアムズとか?」
と、楽器を取り出し、準備万端な琴音が問うた。
「あー。確かにヴォーン・ウィリアムズね……」
顎に手を添えて「むむむ」と唸る。
ちなみにヴォーン・ウィリアムズとは曲名では無く作曲者の名だ。
その名が指す楽曲は『チューバ協奏曲』である。と、思う。
琴音がコンクールで演奏をしていた、加えて私が琴音の演奏に惚れた際の楽曲。
チューバ奏者なら一度は聴いたことがある曲、と言っても過言では無い、それほどに知名度の高い曲。
琴音のチューバ協奏曲が聴けるのなら、是が非でも。という想いではある。
けれど──。
「えと、ヴォーン・ウィリアムズは、また今度がいいな」
顔を回しながら「今は、周りに人いるでしょ?」と付け足す。
「ほら。結構フォルテな曲じゃん」と慌てながらも更に付け足した。
だって、周りの人の会話の妨げになるのもアレだし……。
ってのは完全に建前で、琴音の演奏を私以外に聴かせたくないだけなんだけどさ。
「そっかぁ……」
琴音はシュンと首を折る。
途端に私の心臓を痛恨の一撃が襲う。
罪悪感で胸がズキズキと痛み出し、次の言葉を発したのはほとんど無意識だった。
「あぁぁぁ、いや。その本当は、琴音のチューバ協奏曲を私以外に聴かせたく無かったからです、はい」
「なーんだ。良かった!」
笑顔を咲かせるという表現は。正しくこの様な場面でこそ使われるべき言葉なのかもしれない。
(ここを埋める文が何も思い付かなかったです)
「じゃあ。何演奏しようかな……」
「『新世界より』とかは?」
「ドヴォルザーク?」
「うん」
「二楽章の『家路』?」
「うん。チューバで吹いても綺麗かなって」
既視感を覚え、その正体もすぐに分かった。
何日か前に。雨の日の屋上で『家路』を聴いた。
そう。神坂さんのトランペットの音で、それを聴いたのだ。
「今、アンサンブルで『新世界へ』っていうのやってるよね。だから、『新世界より』と似てるなって。今、不意に思い付いて」
(ここを埋める文が何も(以下略))
アンサンブルの時にも、琴音の音は聴いていた。
その時にも。琴音の音は重厚で、それでいて繊細で。というのを、確かに私は認識していて。
けれど。その時の演奏を、あっさりと。いとも簡単に、琴音は超えてみせた。
目の前で吹かれている楽器は、本当に私も吹いている楽器なのか。と疑いたくなるほどに。
チューバから放たれる音は、屋外であるにも関わらず全てに広がる様な。包み込む様な。
こんな例えをしても伝わらないくらいの、私の全身に響き、木霊する。そういう演奏である。
(ここを埋める文が(以下略)&神坂さん登場)
寂しげな表情をした神坂さんが、そこに立っていて。
「……少しだけ。時間いい?」
※
という。
なぜ、ここで琴音にチューバを吹かせた!
もうちょっと良いシチュエーションがあっただろ!と。問いたい。(切実)
あと文章も何か、ゴテゴテしている感じがありますね…!
今回の更新分は、これよりかは良くなった……と信じながら、眠りたいと思います!
ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!
今後ともよろしくお願い致します🙇