昨日完結し、カクヨムコン11 中間選考突破しました「処刑されかけた領主の長男、ネクロマンシーで上書き蘇生する~生と死と愛を選び、辺境で生き延びる~」について、最終章や物語全体の裏話を書いていこうと思います。
最終章は、長き戦いを終えた、その後の物語です。
リヴの旅立ちは、物語を書き始めたかなり初期の段階で決めていた結末でした。
もちろん、クロムが亡くなるまでリヴも共に、という形も考えましたが、それでは私が求めていた終わり方にはならなかったため、今回の選択に至っています。
旅立ち方については、「某天を衝くドリルのラストそのままじゃないか」と思われるかもしれません。
ですが、あの結末があまりにも完成されていて、これ以上に納得できる終わり方が私にはどうしても思いつかなかった、というのが正直なところです。
私が最初に書くと宣言していた、私なりの「生と死と愛」の答えは、すべてこの物語に込めました。
もちろん、私の答えが正解であるはずもありません。
あくまで「今の私が、こう感じている」というだけのものです。
次に、物語全体の裏話について。
以前、本作を書こうと思ったきっかけとして「なろうのランキングでネクロマンサーものを見た」と書きましたが、そういえばアニメも放送されていた「俺だけレベルアップな件」もネクロマンサーだったなと思い出し、「これからネクロマンサーが来るのでは?」と、なんとなく感じたのもきっかけの一つでした。
カクヨムコンでは一応スローライフ部門で投稿していますが、話の重さ的に、世間が求めているスローライフとはかなりかけ離れたものになってしまいました。
このあたりが、読者が定着しづらかった理由の一つなのかな、とも思っています。
また、エッセイにも書いていますが、この物語を書いている途中で、私の身近で
「生まれることのなかった、とても小さな命の死」と「人生をやり遂げた命の死」、二つの死と向き合うことになりました。
この出来事も、私自身の死生観に大きな影響を与えました。
初期設定では、クロムとリヴが駆け落ちした先の村で子どもを授かり、その後、父の追っ手によってリヴが殺され、お腹の中の命が精霊的な存在として蘇り、魔法でクロムを助けるという展開を考えていました。
しかし、現実で小さな命の死に直面したとき、「自分はなんてひどいものを書こうとしていたんだろう」と思い、この物語そのものを没にしようとすら考えましたが、最終的には、設定を大きく変更することを選びました。
また、最終決戦までの間に、存在だけ登場していたフリシアやバラクの故郷、エルフ・ドワーフ・獣人が住む大陸が関わる物語も構想していました。
ですが、クロムがアストレイを遠く離れられない設定。
では、わざわざ向こう側から来て何をするのか、という物語上の必然性。
そして、終わりが見え始めたことによる燃え尽き症候群。
これらを総合的に判断し、話の本筋から外れてだれるだけだと考え、没にしました。
一応、設定だけ残しておくと、フリシアの父親は、実はエルフの国に武者修行に来ていたバルドリアのバハドール王、という裏設定がありました。
また、ちらっと考えた新作案として、クロムの娘・ライヴを主人公に、スキルが使えない彼女が亜人族の大陸で冒険する、という案もあります。
このあたりは、いつか外伝的なものを書きたくなったら、形にしてもいいのかな、と思いつつ、思いついたことはメモだけは残しています。
まだまだ本作について書こうと思えば、いくらでも書けそうな気もしますが、このあたりでクロムたちの物語には一区切りをつけ、また新たな物語を描いていこうと思います。
ちなみに、新作長編は私にとって初めてとなる、女性主人公・令嬢ものです。
再び新作で皆さまにお届けできる日まで、頑張っていきたいと思います。
★★★レビューやレビューコメント、応援♡は、今も本当に執筆の励みになっています。
レビューだけでも十分嬉しいですが、コメントまで添えていただけたら、大変うれしいです。
最終章 未来を紡ぐ者たちはこちらから:第111話 帰る場所
https://kakuyomu.jp/works/822139841615865846/episodes/822139844013276644
物語の始まりはこちらから:第1話 禁忌の目覚め
https://kakuyomu.jp/works/822139841615865846/episodes/822139841615933712
最後に物語の完結記念にチャットGPTに描いてもらった、あの日あの時の二人を載せておきます。