熾天使級聖導飛行船『セラフ』の最大加速航行で到着したルミナリアの里。
深い森を抜けながら進むにつれ村の気配は遠ざかり、代わりに遥かな昔から変わらぬまま残された自然だけが周囲を満たし始めます。
木々が途切れた瞬間、三人の足が止まります。
目の前に現れたのは単なる遺跡でもなければ洞窟でもなく、千年という時代そのものが口を開けて待っているような光景でした。
エルヴィスが感慨を押し殺すように静かに息を吐いた後、ゆっくりとその名を口にします。
――これが『光織の谷』です。
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