いつもお読みいただきありがとうございます。
3/5から転載を始め、「前略、山暮らしを始めました。」がこの度100万PVを突破しました!
https://kakuyomu.jp/works/16816927861337057957
わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
ということで、今回は感謝の小ネタを公開します。
「いつも何やってんだろ?」佐野君視点・SS
ニワトリって普段何やってるんだろう? と思ったのでちょっとポチとタマを追ってみた。
ツッタカターと走っていくのはいつものことだ。少し離れて追っていく。ユマが先導してくれるのですぐには見失わないで済んでいる。
今日は山を下りていくようだ。それにしても道なき道を木の枝などものともせず下っていくのがすごい。枝とかバシバシ当たって痛い。せめてどこか立ち止まるところまでは行きたい。(ヘタレ)
ポチとタマは一旦少し下ってから、方向を変えて今度は上っていく。そして裏山に連なるところまで駆けた。
すでにもう付いていけそうにない。
「やっぱり無謀だったか……」
荒い息を付きながらボソッと呟いた時、すでにかなり遠くまで走っていったはずのタマが戻ってきた。
「えっ!?」
ドーンッ!
そして跳び蹴りをくらって倒れた。なーんーでーだー?
「ダメー!」
「なんで!?」
「キケン、ダメー!」
「ええっ!?」
裏山が危険だからだめってことか?
タマはふんす、としてすぐにまた駆けて行った。
「サノー」
ユマが近くにきて、俺にすりっと擦り寄ってくれた。
「危険ってなんだ?」
「アナー」
「穴?」
よくわからなかったが、タマは穴があるようなところを通っていくらしい。少しだけ進んだら、本当にでっかい穴があった。確かにあのまま追いかけていたらここにはまったかもしれなかった。
ぞっとした。
「そっか……帰るかな」
ニワトリを追うのは無理そうである。
でもな、なにも跳び蹴りしなくていいと思うんだ。
ユマに気遣われながら、俺はとぼとぼと家に戻ったのだった。
おしまい。
みんな佐野君が大好きです! これからもニワトリたちをよろしくお願いします!(あれ?)