と言うわけで、掌編作った。
タイトルはそうだな……。
『戦死した俺は転生して魔王になり、このクソッタレな異世界で今日も生き抜くべく、愉快な同胞たちと最高にクールな国作りに励んでいたら……空から前世の嫁が急降下して突っ込んできた!?』……アホみたいに長いね? HAHAHA!
それじゃ早速行ってみよう!
───are you ready?
◇
これは仕方のないことだった。
某戦地にて、戦いの果てに満身創痍となった俺は、最早これまで……最期の時は、もう目の前だと悟った。
左の手の指は親指を残して全てぶっ飛んだ。
右脚も撃ち抜かれて使い物にならない。
何かの破片が刺さったのか、左脚の感覚もない。
ボディーアーマーを貫通した弾で、内蔵は抉られてしまった。
もう立つことも出来ない、息をする度に苦しく、為す術もないが……幸いなことに、右手は無事であり……握りしめた拳銃には、まだ弾が入っている。
ゆっくりと静かに、身体が朽ちていくようにして死んでいくよりも、最高にクールな選択肢があるではないか。
ああ、愛する嫁の元へ生きて帰ることは出来なくなったこと、それだけはとても残念だけど、仮にこの身体で九死に一生を得たところで、彼女の悲しい顔を見ることになるのだろう……それだけは耐え難い苦痛だ。
これは最後の我が儘、死に損なって生き永らえたところで、愛する彼女が、陰で泣いている姿を想像すればする程に……ははっ、自身に銃口を向けることへの抵抗感は無くなる。
引き金が軽いって訳だ。
だからさ、もし、来世で会ったときは……いくらでも俺のことを罵ってくれてもいい。
最後まで俺は話を聞く……今は出来ないだけに残念だけど……そろそろ時間だ。
ウィラ、愛してる、ありがとう……そして、さようなら……『click』……さような『BANG!』───。
───3
───2
───1
───action!!
◇
こんな感じの導入から、分割したプロローグを推敲して織り混ぜる感じで、なんかやってみるか! HAHAHA!