はじめまして。有明英二と申します。
このたび、社会派ミステリー『ハルシネーション――鏡が映す幻影――』の連載を始めることになりました。
この物語の発端は、「ハルシネーション」という言葉との出会いでした。AIがもっともらしい嘘を生成してしまう現象を指す言葉ですが、それがまるで人の精神疾患のように名付けられていることを知り、強く印象に残りました。機械が起こす誤りに、人の症状の名を与える。その奇妙な符合に、物語の種を見つけた気がしたのです。
本作は、AIが人の認知能力に近づいていく過程で立ち現れるであろう世界を題材にしています。その世界で、一人のフリーランス記者が、ある冤罪の陰に潜む構造へと足を踏み入れていきます。
嘘が、日常を壊していく。その歪みに気づいた記者と、目の前の現実と数学しか信じない一人の数学者が、見えない構造へと挑んでいきます。彼らがたどり着く場所を、どうか見届けていただけたら嬉しいです。
連載は、序盤は毎日更新の予定です。まずは第五章まで、物語の入口を一気にお届けします。
最後に一つ、お伝えしておきたいことがあります。本作は、物語の構想・執筆はすべて私自身が行っていますが、推敲・校正や構成の相談に、生成AIを補助的に活用しています。AIをテーマに描く物語を、AIの助けを借りて磨いた――その距離感も含めて、これからの創作のかたちを探っていきたいと思っています。
更新のお知らせや制作の裏側などは、X(@ariake_eiji)でも発信していく予定です。よろしければ、そちらものぞいてみてください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
有明英二