前回のコラムでは物語のあらすじ、シナリオの作り方の話を書きました。
今回は本編執筆前に私が作っている、設定、世界観についての話です。
と言っても今回は私も皆さんの意見を詳しく知りたいくらいな話なので、参考程度に見ていただけたらと思います。
皆さんがどのように小説を書いているのかわからないですが、私は基本的に以下の順で書いています。
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①あらすじを書く(起承転結)
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②あらすじを補完する人物設定を作る(主人公、ヒロイン、メインの仲間、メインの敵)
↓
③人物が活躍する世界観(都市、組織、技等)を作る
↓
④サブキャラクターを定義
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⑤作った設定からプロットを作成する(いつ、だれが、どこで、何をしたを書く)
※ここで大体話数が決まる
※頻繁にここでもサブキャラクター増える
↓
⑥プロットを元に執筆する
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今回は②~④の話です
この小説本編とは全く関係ない設定達ですが、皆さんどれ位の文字数書かれているものでしょうか?
人それぞれだと思っていますが、私は自分がそこまで設定を書いていない方だと思ってました。
でも、事実ベースでみてみます。
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ネットで調べたら10万文字の本編執筆に対して1000~2000文字くらいの設定が良いようです。
一部では「本文の10%」ともいわれるので、多くとも1万文字?
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今カクヨムで公開している小説の文字数と、設定集の文字数を実際に計算してみました。
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■カレイドドリーム
小説の文字数:580,550文字
設定の文字数:※例外すぎるので、計測なしおそらく20万文字くらいです。ただ、没設定も多くあまり意味がないです
■神様のミスで無敵になってた俺、1ヶ月後、設定を変えられるも既に最強
小説の文字数:325,875文字
設定の文字数:59,908文字
■ギャルゲー世界に転生した俺、Xデーを迎えて必ず死ぬ推しヒロインを救います!
小説の文字数:249,858文字
設定の文字数:73,516文字
■悪役の美学を極めた男、あまりにも今世の勇者が情けないので自分で育てて最強にします!
小説の文字数:215,730文字※まだ未公開部分含む
設定の文字数:86,212文字
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カレイドドリームだけは10数年書き足しで書いてたので、ほとんど意味ないですが、本編の1/3くらいは書いてそうな雰囲気です。
で、私がいつも書いている設定集は以下です
・人物定義(名前、年齢、見た目、癖、習慣、3次元構造(表面、思考、本音)、物語にどうかかわってくるか)
・都市設定
・世界観(種族とか魔法、科学等の定義)
・技設定
・シナリオフロー
これらは私が小説を書く上で必要そうなのでいつも書いてます
ただ、書いていない設定も結構多く、例えば魔物の設定とかそもそも魔法はどうやって成り立っているのかとか、シナリオに関係ない部分は設定に起こさず省略していることが多いです。
そのため、個人的にはまだまだ設定書かないといけないなーと思いながら書いてない設定がたくさんあります
さて、事実を見てみましたが、最初の方にも記載している10万文字に対して1000~2000文字、多くても1万文字の基準と照らし合わせると…私は完全に書きすぎですね。
けど、この執筆スタイルに慣れすぎてて、今から変えるのは難しそうです。
そんな感じで、表に出ない設定集も(私的には)たくさん書いているという話でした。
おそらく皆さんも何かしら設定を書いているのは同じなんだろうなと思ってますが、自分はこうしている!というのがあれば教えてください。
最後に神ミスの小説の主人公、ツヨシの人物設定を以下に載せておきます。この感じで、メインの登場人物は毎回全員まとめています。
小説を読んでいただけた皆さんはわかると思いますが、この設定をブラさないように頑張って執筆している感じです。
notion+AIでまとめているのでマークダウンになってますが、何かの参考になればと思います。
次回のコラムはプロットの話とかになるかなと思います
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# キャラクター設定シート:西京 強
## 1. 基本プロフィール
- **名前**: 西京 強(さいきょう つよし)
- **年齢**: 20代前半
- **性別**: 男
- **職業・肩書き**: 無職(自称:安眠探求者 / 他称:白い悪魔、災害、パジャマの魔神)
- **キャッチコピー**: **「世界を救う? 興味ねえ。俺はただ、二度寝がしたいだけだ」**
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## 2. キャラクターの3次元構造 (深堀り)
### 【第1次元】表面的な態度・癖・習慣
*他者の目に見える要素。第一印象。*
- **外見的特徴**:
- 常に眠そうな半眼(三白眼気味)。筋肉質だが、リラックスしすぎて猫背。
- 転移前の「スウェット(パーカー)」と、異世界の「高級マント(毛布代わり)」を重ね着している。
- **特徴的な行動・仕草**:
- 会話の途中で地面に寝転がる。「ふぁ~」とあくびをしながら敵の剣を指で摘んで止める。
- 枕の硬さに異常にこだわり、敵の鎧や魔獣の毛皮を触って「寝具判定」をする。
- **話し方・口癖**:
- ぶっきらぼうだが、攻撃的ではない。むしろ力の抜けたダウナー系。
- 「あー、はいはい」「うるせえなぁ」「……で?(話を聞いていない)」
- **表向きの性格**:
- **温厚な怠け者**。
- 基本的に争いは好まない(動くのが面倒だから)。人当たりは悪くないが、やる気はゼロ。
### 【第2次元】思考・価値判断・打算
*本人は自覚しているが、他者には見えない内面。理性的な部分。*
- **思考パターン(西京家イズム)**:
- 一見バカに見えるが、**「目的(安眠・クリア)のために最短ルートを通る」**という極めて合理的なRTA思考。
- 「迷う時間」や「悩む時間」こそが最大の無駄だと考えている。
- **西京家・家訓(行動指針)**:
祖父・**西京 鉄心(さいきょう てっしん)**から叩き込まれた、最強の生存哲学。
1. **渡り終えた橋は即座に破壊せよ**(追手を物理的に断ち、後顧の憂いをなくすため)
2. **壁は未開通のドアと思え**(鍵を探すより、壁をぶち抜いて直進するのが最短)
3. **長い話は詐欺師の勧誘だ**(口上の長い奴はロクなもんじゃない。話が終わる前に殴れ)
4. **毒見は皿ごと食え**(皿まで消化できれば、毒など調味料にすぎない)
5. **強き者は、弱き者の寝床となれ**(強者たるもの、弱者が安心して眠れる環境=平和を作れ。そうすれば自分も静かに眠れる)
- **現在の悩み**:
- どこの国に行っても騒音(戦争・鐘・悲鳴)がすごく、理想の枕が見つからないこと。
### 【第3次元】本音・衝動・世界観
*本人の根源にあるもの。無意識の衝動や、人生を決定づける核。*
- **根源的な欲求**:
- **【至高の安眠(サンクチュアリ)】**。
- 誰にも邪魔されず、危険もなく、ただ安心して眠れる「家(居場所)」を求めている。
- **心の闇・トラウマ**:
- **「理不尽な管理への怒り」**。
- 祖父のスパルタ教育や、神(ザッツ)による勝手な召喚・能力操作に対し、猛烈な拒絶反応を示す。「俺をコントロールしようとする奴」には容赦しない。
- **行動原理(善性)**:
- 困っている人を見捨てない。
- 理由は「見捨てて悲鳴を聞かされるのが不快だから」という打算だが、家訓5(弱き者の寝床となれ)が染み付いているため、**本能レベルで「弱いものを庇う」動きをしてしまう**。
- 「親切」ではなく「マナー」として人助けをする感覚に近い。
- **欲求の偏り**:
- **睡眠欲**:限界突破。
- **性欲**:皆無。「エロいことする体力があるなら寝たい」。
- **食欲**:普通だが、悪食(皿ごと食えの教えにより)。マオの手料理だけは別格。
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## 3. 物語を動かす要素
- **動機**: 神(ザッツ)からの命令は無視。しかし、行く先々で「人間の悪意」による騒音が俺の安眠を妨害してくる。
- **目的・ゴール**: 世界中の「騒音源(悪い国・神)」を全て黙らせ(物理的に破壊し)、マオの膝枕で永遠の二度寝をする。
- **対立**:
- **神(ザッツ)**:俺を駒として扱うブラック上司。
- **人間国家**:俺の寝床を戦場にする迷惑な隣人。
- **対比**:
- **マオ(魔王)**:
- 「責任感の塊・高貴な統治者」 vs 「自由奔放・野生の最強」。
- マオが悩み抜く問題を、強があくびしながら解決することで、マオの肩の荷が下りる。
- **成長・変化**:
- **初期**:「自分だけが寝られればいい(隠居志向)」
- **後期**:「マオや仲間たちが安心して笑っていないと、隣で寝ていて心地よくない」と気づき、世界ごと平和にする「魔王(守護者)」としての自覚を持つ。
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## 4. 補足メモ・エピソード案
- **【RTAモード(集中状態)】**:
- 普段は怠惰だが、一度「これを片付ければ寝られる」と判断すると、目の光が消え、機械的な動きで敵を殲滅するモードに入る。この時だけは睡眠欲すら忘れ、神速で動く。
- **【祖父:西京 鉄心】**:
- 地球最強の生物と言われた老人。
- 熊を素手で倒して「毛皮が硬い、寝心地0点」とリリースし、強に「自然界の厳しさ(と寝心地)」を教え込んだ。
- **【対マオ(傷つくことについて)】**:
- マオは物理的には最強クラスだが、**「民を守るために魔力を使い果たして倒れる」**ことや、**「信頼していた人間に裏切られて心を痛める」**ことはある。
- 強は、そんなマオを見て「俺の枕(マオ)を傷つけた奴は誰だ」と、安眠妨害以上の怒りを覚える。
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## 📝 解説:この設定がどう機能するか
1. **「親切そうに見えるが、実は面倒くさがり」**:
ツンデレ(好意を隠す)ではなく、**「合理的な善人」**です。
「助けてくれてありがとうございます!」と言われても、「いや、お前がうるさかったから黙らせただけ。礼とかいいから静かにしてて」と返すキャラです。これが周囲には「謙虚な英雄」と誤解され、崇拝されます。
2. **家訓のリアリティ**:
「長い話は詐欺師」という現代的な教えが、ファンタジー世界の「長口上を垂れる悪役」に対して「問答無用の攻撃」という特攻(メタ行動)になります。
3. **マオとの関係性**:
強にとってマオは、最初は「便利な案内役」ですが、次第に「家訓5(弱き者の寝床)」を実践する対象=「俺が守るべき存在」へとシフトしていきます。