「描写上手!どうやったらうまく書けるの?」というコメントをいただいたので、ちょっとここにまとめてみます。
※コツと言ってもあくまで個人的なものなので、「これやったら絶対良い小説が書ける!」というわけではありません。悪しからず。
①コツについて
描写のコツは、書こうとせずに、描くことだと思ってます。
ここでいう書くは「文字」。描くは「想像、絵」です。
②やり方
まずはいつも通り文章を書いてみましょう。
一区切り書いたら、その一文を読んで…目を閉じてみてください。
そのシーンや人物、想像できますか?
想像できないのなら、一度紙に絵として描き出してみるのも手です。
どんな敵?どんな道具?
誰かに見せるためでなく、自分のためのアウトプット手法なので、絵が下手くそでも全然OKです。
このとき、風景写真とか動きのある写真とかを検索してみて想像力を補ってみても良いかもしれません。
ある程度イメージができたら、先ほど書いた文章をちょっとずつ直してみましょう。
もし、「このイメージに当てはまる言葉が分からない!」となったら辞書で調べてみましょう。造語も良いですが、あまりオススメはしません。
ちなみにこれも個人的な話ですが…文章を削る、適切な語に直す(言い換える)、というのはOKですが、「こう付け加えたらもっと具体的になるかも!」と文章量を増やすのはNGです。
物語にとって重要なものを詳しく書くのは良いです。
が、そうでないものを二文も三文も詳細に書くと、読む側が疲れちゃいますからね。
こんな感じですかね。
③まとめ
重視していることをまとめると。
・書いたシーンを自分で想像してみる。
・うまく想像できない、想像しづらいと感じたら、紙に絵で描いてみる。
・重要でない箇所は派手にしすぎず、極力シンプルに。
④余裕があれば…
あとは「余裕があれば」、読者の気持ちを考えてみるのも良いかもしれません。
「え?なんでそこで読者の気持ち?」って思うかもしれませんが。
小説って書いてると楽しいんですよ。ただ…
あれもこれもと膨らませる→会心の出来!どや!→お披露目→全然読んでもらえない…
…ってこと、よくありますよね?私もあります。
その場合ってシナリオではなく、表現に問題あることが多い気がします。
「なーんかずいぶんと飾りつけられた文章だなー」とか。
「言い回しが重たくて何が言いたいのか分からんなー」とか。
「くどいなー」とか。
で、読者は途中で読むの辞めちゃうんですよね…
じゃあ読者の気持ちを考えて書けばみんなに読んでもらえる作品が…!
というわけではありません。
読者の気持ちに振り回された結果、作者側が「やってられない…」と書くのを辞めちゃったって話もあります。
無理もないですよね。だって読者にも色々な考えの方がいらっしゃいますし。
「余裕があれば」と書いたのは、あなたの作品をダメにしないためです。
全ての意見を取り入れて完璧な作品を作るなんてできません。
最近じゃ「そんなの現実ではあり得ない」という意見をする方もいます。
真に受けて「じゃあここは消そう…」「ああもうこの物語自体なかったことにしよう」としないでください。
せっかくの発想。せっかくのあなただけの物語。
とりあえず完結させてみましょうよ。多分とても大切なものになるはずですから。
話が大きくなっちゃいましたが…
「こうした方が読者は読み疲れないかなー」くらいに考えてみましょう。
…余裕があれば、ですよ!
⑤最後に
小説を書くのには知識やスキル、センスの類も必要かもしれません。
しかしそれ以上に、「自分の描きたいイメージをどれだけ人に伝えられるか」。
これが重要じゃないかと。
特にアウトプット手法はどなたでも簡単にできるうえ、なかなか良い方法だと思いますので、ぜひやってみてください。
ちょっと長くなりましたが、このノートがあなただけの世界を描く参考になれば幸いです。