「みっくんの魔法使いの日々」をもとに、五五五(ごごもり)さまが素敵なパロを作ってくださいました。
読んでると、思わずくっと笑ってしまいそうに(うまい棒食べたくなります)
載せて大丈夫との許可をいただきまして、お言葉に甘えて
転載させていただきます。
小説に出てくるキャラクターさんたちは、
五五五さまの「空色魔法使い」に出てきます!とってもわくわくする魔法がつまった現代ファンタジーです!
「空色魔法使い」 五五五 五さま
https://kakuyomu.jp/works/16817330660086971221◇◇◇
Title【なっくん魔法使いになれない日々】
「槇志、今日から僕は魔法使いになるっ」
拳を握りしめて宣言する馬鹿な友人に槇志は親切に告げた。
「なに言ってんだ夏生? お前は馬鹿なのか? いや、馬鹿だ」
だが、夏生は槇志の言葉を無視するかのように手にしたう○い棒を掲げる。
「魔法の杖はこれ!」
「いや、待て」
「え? う○い棒にしか見えない?」
見えないも何もそのものだが、夏生は片方の手を腰に当てて自慢げに解説する。
「ふふんっ、この杖はね……さっき学校に来る途中で拾ったんだ」
「いや、いろいろダメだろ」
「陽の光を浴びて銀の包み紙がキラキラしていたんだ」
「それがどうした?」
「きっとこれ、魔法の杖だよ。僕の脳内マザーも、もしかしたらそうねって言ってくれたからね」
「いや、それについては現実のマザーに聞いてみろ」
当然のツッコミを入れた槇志だが、当然ながら馬鹿な友人には効果がない。
「ふふっ、魔法使いになりたい夢、叶っちゃった」
満面の笑顔で言うと、夏生は手にしたう○いにかじりついた。
「杖食うなよ……」
「あっ……」
こうして夏生の夢は終わった。
だが、これから何度か夏生は唐突にこの手のことを口にするようになる。
彼が「みっくんの魔法使いの日々」というweb小説の熱烈なファンであることを槇志が知ったのは、かなり後になってからのことだった。
五五五 五(ごごもり いつつ)
◇◇◇
ありがとうございました!また、ぜひおねがいいたしまっ(殴りっ