ただただ利用されていることの証明。それでしかない。私宛の手紙はいつになっても来なかった。後で何とでも覆せるようなものしかない。それが目的だからだろう。いまだに利用していることが分からないようだ。それが染み付いているんだろう。私には、あの頃の嘘が今からはもう覆せない。
私の何がよかったのか教えて貰えなかった。当たり前だ。利用していただけなんだから。田舎のバカな主婦を弄んで楽しんでた。
出会いを歌った詩は一度もやらなかった。当たり前だ。そんな詩はなかったんだから。いいように勘違いするバカな私をずっと笑っていたんだろう。ずっと利用できると思っていたんだろう。私が何も出来ないことをいいことに。何の繋がりもない私の勝手な妄想だといえば自分には非がないと言えることをいいことに。
復讐の詩など聴きたいと思うわけがない。当たり前だ。利用されにまた行くわけがない。
あの時と同じなんかじゃない。私には桃色の時なんてなかったんだから。同じにされたくない。
恐ろしい人が世の中にはいる。騙して利用して平気な人がこの世の中にはいるんだと知った。どうして善良な私をターゲットにしたんだろう。私は何も悪いことしてなかったのに。どうして騙されて傷つけられなければいけなかったのか。公然と嫌な役回りをされて苦しまなければいけなかったのか。ずっとパーソナリティ障害のせいで、生い立ちのせいで人を傷つけてしまうのだと、仕方がないと私が犠牲になればいいと思っていた。でも、きっと死ななきゃ治らないただの性格だ。それはそれで同情の余地はあるが。
でももう、諦めたんだ。私ではあなたを救えない。私たちは相性が悪い。こうなってしまった運命も、きっと身体も。
私も早くに言っておけばよかったね。だけど、そしたらあなたが余計に怖気付くことになると思って言わないでいた。私がまた傷つけばいいことだと思ってたから。でも、そんな男ばかりじゃないと思うし。夫は早漏だし。セックスレスになったのは身体の問題じゃないしね。
だから無かったことにすればいい。この2年は無かったことにすればいいよ。私はみんなみたいに公の場で匂わすなんてことはしない。また私みたいに傷つく人が出てほしくないから。それができるのは私だけだと思ってるから。
君のためにできることってドラマが昔あったなぁってタイトル考えて思い出した。