◆物語の舞台は、浮遊大陸・浮遊群島が空を舞う世界エウロペロ空域。
◆移動手段は主に飛空艇である。水空両用の万能的な移動手段として、社会的に重要な位置を占めている。
◆歴号は再生(レナトゥス)歴。歴史学的歴号は3つの歴号が用いられている。神代(レース・アルカーナ)歴>再生歴前(アンティークウム・レナトゥス)>再生歴の順に、時代が下っていく。
◆神代歴は元年から150万年まで。再生歴前は12万年前~1年前まで。
◆1日は30時間。1年は15ヶ月。1ヶ月=83/84日。太陽は3つ。月は4つ。空の色は様々に変わる。
◆この世界の1週間は10日間でカウントされる。
◆空域総人口は6兆人。人間族(ホーモ・ヴィデーレ)・獣人族(サピエンティア・ベスティア)・魔族(ステルラ・イーレ)の3種族によって構成されている。
◆神代歴時代には浮遊大陸は存在しておらず、神代人(ホーモ・クラールス)が魔族・獣人・人間を隷属させ暮らしていた。それ以降の時代になると、神代人はいずこかへと姿を消し、魔族と獣人と人間が共存して暮らす様になっていく。
◆獣人族は哺乳類系・鳥類系・魚介類系・爬虫類系・両生類系・昆虫系の6種族に大別され、またその中でも多岐に渡っている為に、人種が非常に多いのが特徴である。
◆エウロペ空域の尺度・制度・文化は地球世界と共通している。これは異次元の向こうにある「異邦人の国(ウィキーニア・ゲンマ)」(地球世界)からやって来た「異邦人(ホーモ・ウィキーニア)」、もしくはその世界の出身者が、生前の知識を保持したまま生まれ変わった「転生者(ウィキーニア・イティネラートル)」がエウロペロ空域に地球の諸制度・文化・技術を伝来させた事が大きい。
そしてそれら異邦人や転生者が、英雄的な活躍をして国家を興したり、有力な国際機関を共同で設立したりする事もあり、広く地球の諸制度がエウロペロ空域に伝搬している。
◆異邦人や転生者が興した国家は立憲君主制/議会制を採択している国が多く、元々のエウロペロ空域人が興した国家は絶対君主制/貴族合議制を採択している国が多いのが特徴である。
◆浮遊大陸の下にある雲海を抜けた先には、神代歴時代の遺跡や遺構を数多く残す「地の底の大地(プロフォンドム・テッラ)」という総面積約1200穣k㎡の大陸が広がっている。
温暖湿潤な気候で地味豊かであり、森や海が広がっていて人間・獣人・魔族が生活する事が可能なものの、数百年に一度の間隔で「透明な壁(バリエース・オムニノ・ディアファニュウム)」が出現し、そこの居住者を強制的に浮遊大陸・群島側へ転移させられる原因不明の現象が発生する。
その為、「地の底の大地」で中長期的に定住生活を送る事は、転移時の混乱を避ける為に各大陸・群島の国家政府は軒並み禁止している。ただし、ハイペリオン鉱の採掘の他、遺跡・遺構の学術的発掘調査については例外である。ハイペリオン鉱の採掘は、空域の重要素材の1つであるハイペリオン合金の製造には欠かせず、そして遺跡・遺構の学術的発掘調査は、失われた神代歴時代の技術復興に直結する為、各国政府の支援を受け、大々的に行われている。また公的免許制のトレジャーハンターも遺跡・遺構から財宝を得るべく活躍している。
世間一般的には主に短期間の狩猟採集・冬場の遊牧の場所として、「地の底の大地」は用いられている。
◆魔物(テネブラーエ)が徘徊し、人的・物的被害を発生させている。特に「透明な壁」が出現している時期には魔物の出現が頻発する。それらを退治する為に騎士たちや数多くの冒険者たちが活躍している。