いつも『通勤電車であう女子高生~』を読んで頂き、ありがとうございます。
第四章から笹宮さんが特別チームに入ることになります。
ここでは本編では語られていない裏設定をまとめてみました。
もちろん読まなくても本作品はたのしめますが、特別チームって結局なんだろうという疑問にお答えできるように用意しました。
◆ もくじ ◆
・旺飼さんが特別チームを作るようになった経緯
・楓坂からの提案
・旺飼が宣伝戦略室を立ち上げた理由
・社長が快く笹宮を特別チームに送り出した理由
【旺飼さんが特別チームを作るようになった経緯】
元々はザニー社の専務・旺飼は、WEBコンテンツを利用して自社製品のプロモーションを行う宣伝戦略室を立ち上げようとしていました。
しかしすでにネット広告の分野は飽和状態で、画期的な方法が見つかりません。
そこで目を付けたのが、リアルとネット、両方からアプローチを行った七夕キャンペーンでした。(第一章)
笹宮をスカウトしてリアルで行うイベント事業のノウハウを取り入れ、それを宣伝戦略室に反映しようと旺飼は画策します。
ですが笹宮は、今の会社で働き続けると言ってスカウトを断ります。
【楓坂からの提案】
笹宮をどうしても味方に引き込みたい旺飼は、楓坂から提案された特別チーム案を取り入れます。
大まかな内容は下記の通りです。
①複数の企業から優秀なメンバーを集めたチームを作る。
②メンバーは出向という形を取り、在籍は現在の会社に残す。
③得た収益は仕事内容に応じて、出向元の企業へ配分する。
こうすることで他社の優秀な人材を確保し、なおかつ後戻りできる環境を作ることで誘われやすくするという効果を狙いました。
利益配分もイベント関連は笹宮が勤める会社へ、デジタルコンテンツ制作はザニー社へ入るようになっています。
またメンバーを出向させた企業の間で、ノウハウの交換・顧客や協力企業の紹介などを行えるようにすることで、利益以上のメリットがあります。
さらに楓坂は極めつけとして下記の内容を提案しました。
④ザニー社の製品だけでなく、他企業の商品・サービスのセールスプロモーションを請け負う特別チームにすること。
楓坂はあくまで笹宮が活躍できる環境を用意するために動いていたため、ザニー社寄りではなく、笹宮の仕事環境に近い事業内容に調整しました。
この特別チームはテスト的な意味合いも兼ねていて、将来的には会社として独立させることも視野に入れています。
もちろんそうなった時、両者の会社には大きな利益が入ります。
【旺飼が宣伝戦略室を立ち上げた理由】
これは本編には書く予定のないお話でしたが、せっかくなので残しておきます。
旺飼がどうして宣伝戦略室を立ち上げようとしたのかについては、若い頃にフラれた初恋の彼女が関わっています。
彼女に振り向いて欲しい一心で、旺飼はなりふり構わず出世をしてきました。
そしてある時、初恋の彼女がとある広告代理店で働いていることを知ります。
そこで再び会えるかもしれないという淡い気持ちもあり、宣伝戦略室を立ち上げることを目標にするようになりました。
【社長が快く笹宮を特別チームに送り出した理由】
笹宮が勤める広告代理店の社長(白髭の社長)は、なぜ社員を特別チームに送り出すことに積極的なのか?
その理由は第一章にまでさかのぼります。
まだ六月だった頃、音水をイジメていたカエル顔の部長がいました。
彼が社長の息子になります。
しかし笹宮の活躍でカエル顔の部長は役職の剥奪・謹慎を言い渡されました。
本編では明確に書いていませんが、元部長は左遷されて別の仕事をしています。
この一件で、常に変革を求めていた社長は笹宮を高く評価することになります。
ところが、そんな活躍をした笹宮を役員たちは危険視するようになりました。
もし自分に牙を向いたらどうしようと……。
社長は笹宮を時期部長に推しますが、他の役員からチームリーダーから降格するべきという声が上がります。
このままだと笹宮が潰されると心配していた時、ちょうどザニー社の旺飼から特別チームの話がきました。
社長は笹宮を助ける目的もあって、今回の特別チームへと繋がります。
今後も本編で語られない設定を近況ノートへ書いていこうと思います。
これからも『通勤電車であう女子高生とかわいい後輩に、なぜかなつかれて困っている』をよろしくお願いします。
(*’ワ’*)