• 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

「人竜千季」第二部あとがき

 お久しぶりです。三ヶ月かけてようやく書き上げられました。前回のあとがきで書いた通り、やっぱり時間がかかりましたね。こういう陰謀渦巻くみたいなのは苦手です。ちゃんと楽しんでいただけるものになっていたら良いのですが。

 前回と言えば「以前エッセイで書いた」なんて言っちゃってましたが、エッセイを連載してるのは別サイトなのでカクヨムでだけ僕の作品を読んでくださってる方にはなんのこっちゃでしたね。

 なので改めてざっくり説明すると、この作品は元々古い友人達との合作企画から生まれたものです。ただ、合作とはいえ「人竜千季」の部分に関しては設定から世界観からストーリーまで99%僕のオリジナル。「月に何かが起きて魔法が使えるようになった」の部分だけその主催者の人のアイディアでした。
 その企画自体は結局駄目になったというか、主催者ともう一人が早々にやる気を失い、本気で何もしなくなり、発奮してほしくて一人で奮闘してみたものの骨折り損。もう二度と合作なんかしねーと決め、十数年の付き合いがあったものの彼等とも縁を切り、一人で完成させることにした──という作品です。ちなみに上で書いた1%のアイディアは別れ際に使用許可を貰っておきました。

 ちなみにそれも数年前。一人で書こうとしたもののスランプに陥り、去年「最悪の魔女」を書いたことでようやく復調。最悪の魔女世界と繋げることで新しいアイディアも湧き、おかげで書き上げられたのが第一部と第二部です。
 あの人達にやる気を出して欲しくて書いた十数万字の長編作品がありまして、それが本作の原型になっています。その旧版だとこんな流れでした。

 筑波山でアサヒを拾う。道中で竜(カメレオン的なのとプテラノドン的なの)に襲われて覚醒。覚醒したアサヒを秋田へ連れ帰る。秋田での話はほとんどすっ飛ばすスピーディー展開。
 東京にいる何故か消えない記憶災害シルバーホーン。その原因は伝説の英雄・伊東 旭が持っていた謎の杖が体内にあるからではないかという説が唱えられ、調査に行くことに。あわよくば「聖遺物」と名付けられたそれを回収する任務。
 東京に入ったことで失われた記憶を取り戻すアサヒ。正体については人竜千季と同じ。
 シルバーホーンとの激闘の後、ついに姿を現す黒幕。朱璃は窮地で偶然「聖遺物」を手に入れ、アサヒや仲間達と共に最終決戦へ──

 これ以上書くと人竜千季のネタバレにもなるので書きません。杖云々に関しては最悪の魔女の方で再利用しました。なのでこっちにはあの「杖」は出てこないと思います。ちょい役的な感じでなら出番もあるかもしれませんが。

 回りくどくなりました。つまり何が言いたいかというと、秋田編は今回初めて書いたわけです。第一部は原型があったから割と楽に書けたんですが、第二部と次の第三部は旧バージョンではすっ飛ばした部分。なので次もけっこう時間がかかるかもしれません。まだお付き合いいただけるという方は、気長にお待ち下さい。
 第二部ラストで出たキャラも、設定だけは初期からあったんですよ。十年近くかけてやっと出演させられました。

 あ、落雷を地下都市から遠ざけるために地上にいっぱい避雷針を立ててアースで遠方へ逃してるって設定を書くの忘れてた……今回地上の場面が少なかったですからね。次かその次か人竜日記で書こうと思います。

 もし第二部を楽しみにしてくださっていた方がいらしたら、お待たせして申し訳ありませんでした。数日休んだらまた続きを書き始めようと思います。第一部へのコメントで貴重なご意見もいただきましたし、なんとか活かせたらいいなあ……。
 それでは、また。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する