Twitterでも触れたんですが、あまりにも募る想いが多すぎて、まだまだ書きたいことが沢山あるので、少しだけお話させてください。
生粋のマリノスサポーターである平山にとって、イビチャ・オシム氏率いるジェフはこれ以上無い難敵でした。
04シーズンの1stステージ第二節、0-3でボコボコにされて「マジ強すぎる」「すげえ良いチームだな」と感心したのを覚えています。当時まだ小学生。
2000年代のフットボールは現代へも繋がる「人もボールも動く」よりアクティブな形へと進化する過程のなかにありました。
日本でこの流れを追い掛けていた数少ないチームがジェフであり、オシム氏の志したサッカーだと平山は思っています。
代表監督になられて「これで日本サッカーは間違いなく強くなる」と大喜びして、クラスメイトへ自分のことのように自慢していました。
『オシムの言葉』という彼の生涯を綴った作品があって、これは平山が小三のときに初めて書いた読書感想文の題材です。高校生向けなのによく読んだな、と担任が呆れながら褒めてくれたのも、今では良い思い出。
連載中のフットサル部でも彼の名前が出て来ています。ノノと一緒にワンコの散歩をするお話で、勝手ながら名言を拝借させていただきました。
シルヴィアの父であるチェコの設定は、彼から頂戴したものが多くあります。背が高く威圧感のある風貌、辛口かつウィットに富んだ語り、攻撃的サッカーの信奉者。結構似てるな。
またチェコの「イングレス(英国人)」という異名も、彼が若かりし頃「シュワーボ(ドイツ野郎)」と呼ばれていたことから、本当の国籍から外れたあだ名を付けてやりたいな、と考え思い付いたアイデアだったり。
子どもの頃から憧れ、今でも大きな影響を及ぼしている彼がこの世から去り、なんとも言えない喪失感に襲われています。もうすぐ81歳のお誕生日だったんですが……某雑誌で掲載される電話インタビューが、いつも楽しみでした。
ワールドカップで強豪国と対戦する日本の姿を見て貰いたかったな、なんて友人気取りで言ってみます。
でも、平山にとっては本当に「古い友人」みたいな存在なんですよ。あんなに怖そうな印象で、どう足掻いても手の届かない雲の上にいるのに、何故かとても身近に感じるんです。不思議ですね。
気付いたら普段の近況報告より長くなってしまいました。まぁなんでしょう。こんなところにも貴方に影響を受けた人間が一人いるんですよってことを、どこかしらに残したかったんです。ご容赦ください。
ありがとうシュワーボ。貴方のおかげでフットボールの魅力を知ることが出来ました。心から感謝しています。
今はただ、どうか安らかに。
いつかそっちでサッカー教えてくださいね。