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#002 テンポの良さと、〆の一言。

専門学校の先生にも編集者にも言われ続けていた(続けている)ことのひとつに、『短編を読んだら、その作家の力量がわかる』というのがあり、短編が苦手な私はものすごく苦労したことがあります。

集英社の雑誌『コバルト』にて、二か月に一度、400字詰原稿用紙換算で25枚~30枚の短編の新人賞が開催されていました。

確かに、入選した人のお話の作りは納得だったし、短編の新人賞受賞した人や『あと一歩の作品』に常連だった人たちは、中編(400字詰原稿用紙換算で95枚~105枚)や長編(400字詰原稿用紙換算で250枚~350枚)の新人賞も受賞してコバルト作家としてデビューし、その後も息の長い作家さんになっている人が一定数いたから、短編で修行するのは有効手段なんだな……と実感しました。

私もコバルトの短編に毎回投稿し、何度か『あと一歩の作品』に名前が載ったけれどその先に進めないまま、雑誌のコバルトは幕を下ろしました。

短編に苦労した時代があったから、数年後、新人から大御所までいろんな声優さんや俳優さんたちによる『リーディングシアター』での脚本提供が実現したので、人生、ほんと、無駄なコトは何もないんだと思っています。

話を戻すと。

カクヨムに登録してから、読ませて頂いているのは短編がメインです。

中編や長編もタイトルに惹かれているのが多々あるのですが、文筆業の仕事の合間にしか読む時間を確保できないので、ひとりでも多くの人の個性と想いに触れたくて、短編を選んでいます。

ランダムに読んでいるのですが、たまたまなのか今の時代がそうなのかわからないけれど、どのお話も、テンポが良い!!

テンポが良いのは読みやすくていいと思うのですが、テンポが良いだけで何も残らない、何の話だったかすぐに忘れてしまう作品も少なからずあり(独断と偏見と主観です。そしてそういう作品には☆も♡もつけていません。悪しからず)、もったいないなぁ~と(^^;

テンポとノリの良さだけで流れて終わりそうだな……と思っていたら、最後の最期でパンチの効いた一言で世界観と物語をぎゅっとしめて終わらせている作品も一定数あり……「すごい!」と素直に感心することもあります。

〆の言葉、一言、一文があるだけで作品の存在感が変わります。

いい勉強になっています。
読ませてくださり、ありがとうございます<m(__)m>




余談ですが、

シンガポール日本人学校中学部→ISS International School of Singapore→中央大学→代々木アニメーション学院東京校ノベルズ科、卒業しています♪

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