ランキング作品を読んでみた。今日読んだのはこちら。
『戦闘では役立たずのレアジョブ「ドローン操縦士」を手に入れた俺、配信やら輸送やらの仕事をしていたらいつの間にか最強の艦隊を手に入れてました』
いわゆる“不遇ジョブもの”だが、「ドローン操縦士」という聞いたことのない設定に惹かれて読み始めた。
舞台はダンジョンが生まれて20年が経った日本。
主人公はドローン操縦士というジョブに覚醒するものの、戦闘にはまったく向かない能力だった。
外れジョブにやる気を失い、引きこもってゲーム三昧の日々を送る主人公。
そんな中で、シングルマザーの母が倒れる。現代医学では治療法がないという。
母の治療と、残された妹を養うため、主人公は家の貯金を使ってドローンを購入し、ダンジョンに潜るパーティー向けの配信業を思いつく――という導入で物語が始まる。
ここまでは、まだ納得できる。
女手一つで倒れるまで働き、大学に通わせてもらっていたにもかかわらず、不遇ジョブに覚醒したことで周囲の目を気にし、入学からわずか1か月で引きこもってしまう主人公であっても。
しかし正直なところ、ここからが厳しかった。
家族の貯金120万円をほぼ使い切って機材を購入するという判断が、あまりにも無計画に感じられる。
すぐに収入が得られなければ、母と妹の生活はどうなるのか――その危機感が伝わってこない。
問題は、この作品の展開が「リスクを背負った選択」ではなく、「成功が前提の選択」に見えてしまう点だった。
結果として、幼馴染のパーティーに受け入れられ、配信もバズり、大金を得る展開になるのだが、動画収益が即日で反映される点など、現代ファンタジーとして気になる部分が次々と出てくる。
だめだ。どうしても、この主人公を受け入れることができなかった。
浅慮さと、その浅慮さが結果的に肯定されてしまう構造が、最後まで引っかかった。
ランキング上位の作品であっても、自分の好みのフィルター――ご都合主義ではなく、設定に納得感のある作品――を通すと、読める作品はどうしても限られてしまう。
やはり自分は、都合の良さよりも納得感を優先したい。
そう思いながら、次のランキング作品を開く。
今日もまた、選別の続きだ。