metechiは一心不乱にこの大仕事に打ち込んだ。テクノロジーによる身体拡張を用いて、事故で負傷したomiya人たちを改造したり、呼吸機能を完璧なものにしたりと、身体と感情とを非干渉化させ、人間の非効率性を削減するため疲れを知らずに働き続けた。彼の仕事は何百人もの命を救ったものの、時に予想外の結果をもたらすことから、metechiに助けを求めるのはまさに命懸けだった。 とはいえ、絶望の淵にいる者たちには、metechiを訪ねるほかなかったのだ。 omiyaの住民の中には、metechiの哲学の一端を耳にし、その研究の成果を目にした結果、彼をある種の救世主として崇めるようになった者もいた。だがmetechiにとって、彼らの似非宗教カルトはある種の倒錯であり、感情的欠陥や実在しないものへの盲信を除去するべき理由の一つに過ぎなかった。
まくるめ名義でツイッターもやっています。 作品についての改善点(読みにくい箇所・矛盾など)ありましたら、ツイッターのほうに指摘をいただければ助かります 初の拙著「その怪異はまだ読まれていません」がKADOKAWA様より出版されております/ノベルアップ+の第一回小説賞入賞者 よろしくどうぞ
いいものはいい。現場からは以上です。 人生が雑。